今月発売された電撃ホビーマガジンに作例が載っております。
いや〜、黒くないとこんなに印象違うものですかね。
作例では、改造が加えられているので、真似するのは少し難しいかもしれませんが、アイザック専用機は無改造でも、塗装だけ替えれば完成します。
電撃の記事には、塗装のための塗料の配合なども載ってますので、ぜひ参考にしてみてください。
今月発表したアイザック専用ケルベロスザクも、お勧めの機体。
キットで簡単に再現できますので、ぜひチャレンジしてみてください。
※ケルベロスバクゥ1機とザク2機が必要です。
デザイン画はこちら。
http://www.delta-astray.net/mechanics.html
今月発売のガンダムエースから、
コミックにも登場しております。
(活躍というほど出てきてませんが……)
アストレイ: 2007年1月アーカイブ
ガンダムという作品は、それぞれが大河シリーズとなりうる可能性を持つ。
その中でも、特に長大な世界観と、作品群を持っているのは、言わずとしれた「宇宙世紀」だ。
おそらく人気もこれが一番だし、ガンダムの「元祖」としての揺るがない地位を確立している。
そしてこれに続く長大さを持つのが、
コズミック・イラなのだ。
テレビシリーズで2作、オリジナルビデオ2作(アストレイ含む)
さらに映画が予定されている。
映像以外にも外伝コミック、外伝小説、MSVを持つ。
これだけの作品があるガンダムは、宇宙世紀モノ以外ではない。
外伝スタッフとして、製作に係わってきた者として今思う
このままこのシリーズを終わりにせず、さらに大切に育てて行けたら……。
先日ブログに書いた「スターゲイザー」と「アストレイ」の作品観が
両極端でありながら成立していることからも、コズミック・イラの
作品が持つ振り幅も、大きいことが分かる。
まだまだ、新しい作品を作れる可能性は十分になるのだ。
ただし、そのためには必要なことも多い。
そろそろ設定の整理はやった方がいい。
外伝の方でも映画に歩調を合わせながら、出来る所からやるつもりだ。
まずは、MSVを含めたモビルスーツの系統図。
技術的なものも含め整理し、どこかでキッチリ発表したいと思っている。
そうすることが作品の信頼につながり、
コズミック・イラへの支持を強めるのではないだろうか?
皆さんの支持、応援、これからもお願いしたい。
※まずは、お知らせ
公式のホームページ更新しております。
コミックより先に新型メカ紹介しております。
(先と言っても1日だけですが)
さて本題。
今月、ガンダムエースには、
ときた洸一先生による特別版の「スターゲイザー」コミックが掲載されてます。
「デルタアストレイ」と合わせて二作品掲載です。
そのかわり、「ちょいとデルタ」は休載しております。
え〜っと、言ってる意味わかりますよね(笑)。
誌面見て怒らないでね。
※今回の話は、製品版のみの話です。
ネット配信や、レンタル版ではありません。
「スターゲイザー」をあらためて見る。
打ち合わせで、西澤監督が言われていた「演出論」が随所に見られる。
監督が特に拘っていたのは、
「ユニスウセブンによる被害」、
「ファントムペインによる洗脳教育」、
「子供を使うテロリスト」
などなど。
夕方6時のテレビには、向かないが、
現在の戦争を考えた時に避けては通れない部分の演出だ。
もちろん、テレビ本編のSEEDも、
それらがまったくなかった訳ではない。
それどころか(時間帯を考慮して見た場合)過度なまでに
入っていたとも言えるだろう。
ただ、「残酷描写」とい単純な言葉でくくった時には同じものでも、
両者の演出意図が大きく違うのは、見れば分かると思う。
そして、製品版DVDにのみ特別収録された「ASTRAY」。
「スターゲイザー」のあとにこれを見て、当時、谷田部監督が「ASTRAY」のアニメ化を強く熱望してくれた理由を思い出した。
「人が死なないガンダムにしたい」
監督は、そこに拘っていた。
「ASTRAY」は、模型の宣伝用のアニメだ。
もっとも重要なのは、店頭でこのアニメを見た人が、すぐにお店でプラモデルを買いたくなること。
そのためのかっこよさが必要で、人が死ぬことは必要ない。
当時の企画書のキャッチフレーズはこうだ。
「オレはジャンク屋だ。人殺しはしない」
※このセリフは、作中でも挿入した。
人が死ぬアニメと死なないアニメ。
どちらが正しいということはない。
あるとすれば、「演出として成功しているか、失敗しているか」
もしくは「作品の持つ役割上、その人殺しは必要か、不要か」
というだけのことだ。
奇しくも「人が死ぬ」ということに関して、
両極端の作品が1枚のディテスクに収められたことで、
少し考え深くなった。
追伸
この文章は、どちらの作品についても批判していない。
これを読んだ後、みなさんの中で、改めて作品をみる機会があったら、
「千葉はそんなこと言ってたな」
と思い出して、新たな視点をもって作品を見て欲しい。
「好み」はたぶんにあるだろうが、そうやって製作者側の考えを知ってから作品を見ると、違ったものが見えるはずだ。
そうした発見は、(もしあなたが業界人を目指すなら)新たな作品作りに役立つと思う。
先月発表になったロッソイージスとネロブリッツ。
どちらも「スターゲイザー」本編でアクタイオンプロジェクトの機体をデザインされたビークラフトの新谷さんが担当している。
※この二機の設定を確認するなら電撃のムック
「Mobile Suit GUNDAM SEED C.E.73 STARGAZER COMPLETE GUIDE」がお勧め。
で、今月。
いよいよこの二機に搭乗するパイロットも公開になる。
エミリオ・ブロデリック
ダナ・スニップ
の二人だ。
デザインは、これまた「スターゲイザー」本編でキャラデザだった大貫さんが担当!
いち早く彼らの設定を見たい人は、
25日発売のホビージャパンを要チェック!
※デルタ関係の設定類もかなり掲載してくれてるらしい(未確認)
そしてそして、26日のガンダムエースでは、彼らが登場します。
「スターゲイザー」のメカとキャラですが、
ノワールとスウェンのようにゲスト出演してもらってます。
こちらも要チェック。
※それ以上に驚く展開も用意してますし……。
企画当初から私も参加させていただいた「スターゲイザー」、
まだまだ終わりにはならない感じです。
密かに、企画も進行中!
スターゲイザー、シビリアンアストレイ(DSSD)、
ストライクフリーダム、デスティニー、
デルタアストレイ、ターンデルタ。
これらの機体に共通して搭載されている
ヴォワチュール・リュミエール(と、その類似システムたち)。
※シビリアンのみ、初期型であり機能が大分違う。VLとは呼べないレベル。
デルタに搭載されたVLは、この中では、
スターゲイザーと、ストライクフリーダムの中間に位置する。
技術的にはDSSDなど民間からの流れであり、
使用法は後者と同じ戦闘時の急加速推進システムだからだ。
デルタは背中から光の翼を放出すると同時に、
体の各部の黄色いパネルも利用している。
詳しい説明は、2月発売の単行本第一巻に記した。
その他、今までのアストレイシリーズよりサービスを増した作りに挑戦しているので、ぜひ一読を。
※間違えて11話を再アップしてました。訂正します。
※「R」コミック3巻収録
リ・ホームとキャプテンGGが登場。
ここから「無印」とほぼ同じ話が展開される。
56ページ。
ガーベラ・ストレートの整備をする8。
小型マシンに乗り、マニピュレーターを使用している。
今まで、8がそんな便利なオプションを出したことが無く、今後も使うとなるとキャラの設定が変化してしまう。すごく悩んだが、面白いシーンであり、また背景の一部としての描き方だったため、ここはスルーした。
後から、このシーンを見たときた先生の奥様が大爆笑したらしい。
(残して良かった)
ゴールドフレーム天、登場。
パイロットの名前が、ロンド・サハクになっているのは、「R」ではギナとミナを区別していないからだ。
「無印」と違いリ・ホームが活躍するシーンがある。
クレーンで、コンテナのふたをシールド代わりに使用。
さらに後部パーツも巨大シールドとして使われている。
今回の斬る叫びは「反撃の切断」。
しかし、その攻撃をゴールド天は受けきり、ガーベラを折ってしまう。
この時、手刀で折ってることに注目。
(あとあと「無印」の解説に関係します)
ロウは、折れたガーベラのショックを受けるが劾の言葉で立ち直る。
「壊れたモノは直せばよい」というジャンク屋としての信条を思い出したのだ。
(これも「無印」にはない)
ロウは、ゴールド天に一撃を加えた後、決めゼリフ。
そして戦闘の描写は終わり、グレイブヤードのシーンになる。
「無印」では、戦闘の直後(後半)に1つのエピソードがある。
※「R」コミック3巻収録
樹里が、レセップス改の中で幽霊に会う話。
樹里がジョージ・グレンのコレクターであることが、ここでも分かる。
ロウが幽霊を探すために持ち出すフレキシブル・ブロックは、戸田先生考案のアイテム。
最初はロウが装備。
つづけてレッドフレーム用にスケールアップした装備を出す予定だったが、実現しなかった。
(キット化しにくい。他のMS装備との整合性などなど)
敵として、ジン戦術航空偵察タイプが登場。
この機体ではミラージュコロイドが完全ではないので、静止している時しか完全には消えない。おそらく、コロイドの装甲表面での定着が不安定で、動くと取れてしまうのだ。
今回の斬る叫びは「なます斬り」。
この話のラストで、ロウたちは宇宙に出る。
「地球ではいろいろあったぜ」
とロウが言っているが、この間に「無印」のオーブでのエピソードや、小説版のソキウスの話などがあったのだ。
同じロウを主人公とした「無印」と「R」では、割とハッキリ描いている時系列を分けていた。
地上編なら
レセップス入手から海まで→R
オーブ到着からギガフロート→無印
リ・ホーム入手→無印
この後に来るゴールド天との戦いは両作品で描いている。
この同じ主人公を二作品で描くことでもっとも苦労したのは、
共通して出てくるアイテムの出し方だ。
例えば、ジョージ・グレン(キャプテンGG)や、レセップス改、リ・ホームなど。
両作品を読み比べ、苦労の後を読み取って欲しい。
タイトルにある質問を受けた。
一番変えたのは、「面白い文章を書こうとしてない」こと。
また、単行本を片手に読まないと、なんのことだか分からない部分があること(以前はなるべくフォローを入れていた)
ある意味不便になっていると思うが、それでも、作品作りに興味があって、読みたい人には、前と変わらず楽しめる作りになっているハズだ。
つまり発信側(私)から、よりターゲットを明確にした作りに変えた。
今まで、ファンの人も楽しめるように考えた作りにして、
逆にファンの人をがっかりさせてしまったようだったので。
もちろん、現在の方法でも、楽しんでもらえるファンも多いと思う。
この方法で、自然に必要としてくれる読者だけが残ってくれれば良いのだが……。
まあ、まだ様子見の状態であるのは間違いない。
現在「デルタ」の単行本の作業をやってます。
※「R」コミック3巻収録
余談となるが、3巻の帯に描かれたラクスは、帯用の描き下ろし。
初版のみの限定なので、持っている人は大切に!
ロウが海底でレアメタルを拾う話。
ここで拾ったレアメタルが、そののち150ガーベラに使われる。
レアメタルについては、ぬえ森田さんにお知恵を拝借し、いろいろ設定も作ったが、そこで出たアイデアを使うと、少し世界観設定を越える可能性があった。
この世界には、すでに装甲材としてPS装甲があるが、こいつは電力消費というマイナス要素があってはじめて成立している。
ただのレアメタルだとマイナス要素がないので、あとあと「なぜこれをPS装甲のかわりに使わないのか?」という疑問を出てくるだろう。
結局、「分かりやすい」方法として、ガーベラの製作技術と結びつけることで、「だから切れ味がよい」というシンプルな理由付けをした。
150ガーベラの能力はレアメタルの特性だけでは成立していない訳だ。
もちろん、これを開発していたザフトでは、別の利用法を考えていたと思われる。
なお、作中では「レアメタル」と呼んでいるが、実際には「稀少物質を含んだ合金」であり、「資源」と「技術」の両方を必要とする。
そのために「技術」だけ残されたザフトは、レアメタルの回収をしたがっているのだ。
それと「デルタ」では火星からレアメタルを運んできているが、この話に登場しているのとは別の金属。ただ「貴重な金属」というくくりでレアメタルと呼んでいる。
漁師の3人組はシナリオにはいなかった。
戸田先生のオリジナル。
レッドフレームサルベージタイプ。
グーンの装甲をかぶったレッドフレームは、キットを見た時からやりたかったネタ。
話をときた先生にしたら、わざわざプラモでかぶれるか実験した写真を送ってくれた。
単行本の巻末には、この設定画も掲載されている。
これは、設定画に感動し戸田先生が「せひ掲載したい」と言って実現したもの。
作中では使われていないギミックも、設定画にはある。
なお、設定を書いたのは町田氏だ。
警報機が作動しない理由については、戸田先生と議論になった。
私はスイッチの入れ忘れで良いと考えていたが、戸田先生は
「それでロウが死にかけるのでは、樹里が立ち直れない」と言って、
絶対に受け入れてくれなかった。
結局、議論の結果、コードに足を引っかけたことが引き金となるようにした。
水中でガーベラに切られた敵が、へこんで壊れるのは、水圧に耐えられなくなったからだ。
潜水艦を切るレッドフレームが「2枚おろし斬り」と叫ぶ。
これは戸田先生から、「毎回斬る時に違うセリフを叫びたい」とのオーダーをもらったからだ。
以後も可能な限り変えている。
水中でリーアムを助ける海神様。
実は、クジライ石と同じ宇宙生物(かもしれない)。
ぬえ森田さんと、クジラ石の設定について詰めていた時に、「骨格構造から地球上の生物に近い存在だと分かる。それが木星に化石になるほど前に到達していたなら、すでに生存に適した地球に降りている可能性が高い」
という話から産まれた。
この話を読んだときた先生から「大丈夫なんですか?」と聞かれたことを覚えている。
もちろん、大丈夫だ。(サンライズのチェックも通っている)
なぜなら、これはクジラ石かもしれない生物なだけで、そうと断言していない。
つまり、正式な見解としては、「そうかもしれないが、違うかもしれない。答えは謎」なのだ。
※「R」コミック2巻収録
一目見て分かるように、8話とはまったく作画の雰囲気が違う。
今回は、筆ペンを多用した迫力と流れを重視した作画になっている。
締め切りまでの限られた時間の中で、満足いく作画をするための、戸田先生の試行錯誤が見て取れる。
イライジャとロレッタが登場。
「R」では珍しいサーペントテールが登場する話。
イライジャのシャワーシーンは、全身のキズを見せるために入れた。
戸田先生からは、「ロレッタの方が良いのでは?」との話があったが、理由がないし、ロレッタにお色気を求める気はなかったので却下。
ジンオーカー、バルトフェルド専用バクゥなど、MSVも多数登場。
バクゥの背中にレッドフレームが乗るシーンは、戸田先生と議論することに。
戸田先生はワイルドなイメージがあると思うが、かなり緻密な方で、
曰く「バクゥの背中には翼などいろんなものがあって、レッドフレームが立てるようなスペースがない」と言うのだ。
「そこは、作画で立っているように見せてください」
とお願いしたが、「出来ないものは、描けない」という返事。
編集部の担当も交えて、いろいろ「こうしたら立てる」などと話し合った結果、なんとか作画してもらうことが出来た。
計画を裏で操っていたブルーコスモスについて、シナリオでは、計画失敗と共にそのまま退却するようになっていた。
しかし、「それでは終わりにならない」ということで、戸田先生の方で、プロフェッサーによる脅迫と証拠の写真撮影が追加された。
(この辺りも戸田先生の細かい、几帳面な性格が出でいると思う)
このロウとイライジャ&ロレッタが接触するエピソードは、他のアストレイの中でも何度か触れられているので、探してみてください。
あと、バクゥの上に立つ、レッドフレームは、私のオーダーで、ホビージャパンがジオラマ写真で再現してくれてます。これもぜひバックナンバーを探してみてください。
※「R」コミックス2巻
地上で、レセップスを入手するロウたち。
先にレセップスを拾ったジャンク屋から買い上げているシーンが、描かれている。
アニメ本編からダコスタ登場。
当初、アニメでの再登場が予定されていなかったダコスタは、比較的すんなりアストレイでの登場が決まっていた。
ところが、アニメでの再登場が決まり、事態は急展開。
ぬえ森田さんが、いろいろ調整に働いてくれて、アストレイでの登場もなんとか可能となった。
あの時は、本当にあせった。
だが、結果的に、アストレイに登場したキャラが、再びアニメで活躍してくれるのは、アストレイにとっても良い結果になったと思っている。
ダコスタが隠しているカプセルには、砂漠の虎が入っている。
だが、カプセルは2つある。
もう一つにだれが入っているかは、ご想像にお任せします。
※このあたりボンボン高山版とは矛盾してしまう。
あちらはあちらで面白いので、公式ではないですが物語としてはアリでしょう。
125ページ
ロウを見て、吹き出し笑いするダコスタ。
ギャグで、キャラのイメージを変えないようにサンライズから注意があった。
原稿の前段階となのネームでは、ラフな絵で描かれているため、
ギャグ要素が強く見える傾向にある。
ここのシーンでは、「ギャグにはならない、信用してくれ」と話して了承してもらい、最終的な原稿は、問題なく掲載された。
128ページ
うつむくダコスタを下からの構図で捕らえたシーン。
戸田先生特有の表現方法で、本来顔を隠している腕が透けて描かれている。
これは、レッドフレームのアンテナでも多用している技法だ。
ただ、このシーンでは、ダコスタがおかしなポーズをとっている用にも見えてしまい、一考が必要だったかもしれない。
133ページ
ブルーコスモスの襲撃に慌てるメンバー。
樹里が持っているのは、鍋。中に入っているのは豆腐だ。
どうやら、鍋を持って、どっかで豆腐を買ってきた途中らしい。
原稿を見て「これは豆腐ですか?」
と、戸田先生に確認した所、「そうです」
と答えが返ってきた。
そこで、ここはあえて「なぜ豆腐?」という部分にはこだわらず、
「これが戸田流」ということで、通すことにした。
ちゃんと慌ててるシーンの小道具として成立しているし。
この話数ぐらいから、戸田先生は、「どのように作画するか?」でかなり悩まれていた。
この8話では、ページ数を減らし、その代わり、カケアミや、トーンなど手間のかかる作画に力を入れている。
(戸田先生によると、ペン入れ部分も含め、筆ペンを使うのが一番、時間を節約できるらしい)
140ページ
コロニーの外壁を蹴り上げるレッドフレーム。
絵として、私が気に入っているシーンの1つだ。
迫力がありながら、細かいペンタッチも生きている。
142ページ
ガーベラを構えるレッドフレーム。
ガーベラが大きく曲線しているように描かれている。
これは迫力を出しながらページ内に絵を納める戸田先生特有の技法だ。
いい加減に書いているのではなく、大きくパースを付けて、何段階にも消失点を作ることで描かれている。
「どうしてもアシスタントが理解してくない」と当時、戸田先生が嘆いていたのを覚えている。
しかし、これほど超絶な技法、他の人には真似できませんよ、先生。
簡単に真似できないからこそ、戸田先生の個性であり、その個性こそが戸田先生に作画をお願いする理由でもあるのだから。
※コミック3巻収録。
扉の見開きの名シーンでは、電撃でのエピソードなども織り交ぜてある。
57ページのサーペントテール集合シーン。後ろに立っているブルーフレームは、
こっそりセカンドL仕様になっている。
当時、読者からの反応はまったくなく、「きづいてないのか?」ということで、何度もこのコマを記事内で使用してアピールした。
リ・ホームとアメノミハシラ、そしてロンド姉弟が登場。
アメノミハシラは、その名前をときた先生に伝えたとき、
「ぬえ森田さんが付けたのかと思った」
と言われた。
それほど作品の中にしっくりくる名前だった。
つけた私もお気に入りだ。
(ただ、この時は、あとあとこんなに出てくることになるとは思わなかった)
デザインは「未完成」であることを強調している。
ステーション部の周りに配置されたソーラパネルは、
上から見ると八卦の形になっている。
これはデザイナーの町田氏がこってくれた部分。
ロンドが姉弟で二人いることは、
「ヤツは男か女か?」と話題になった時点で明らかにする作戦だった。
ちなみにアストレイに協力してくれている本編シナリオ担当の吉野さんに、
「髪型の右分けと左分けで男女が今までも区別されていたんですよ」と
お教えしたら、「悔しい、気づかなかった」と言われた。
ちなみに、電撃では早めに「男」という情報を出しており、情報を混乱させようと
いろいろ画策してみたが、読者に対してどれほどの効果があったかは不明。
ひとつ注意していたのは、
よく聞く話として「女だと思っていたから好きだったキャラが男と知って
大ショック!」(逆もあり)
という読者の気持ちを裏切ることだけはしたくないと思っていた。
それで、ロンドには、男も女もいるという結論を用意したのだ。
キャプテンGGも登場。
このキャラの性格設定は、ときた先生とぬえ森田さんによる。
かなり意外なキャラで、すでにテレビのジョージ・グレンとは別人になってる。
このキャラは、ホログラムなので、よく見ると床に影がない。
ときた先生の細かいコダワリだ。
ちなみに、このキャラをホログラムにすることに関して、
少し障害があった。
実はガンダム作品では、今まで立体ホログラムが出たことが(ほとんど)無かったのだ。
これには理由があってアニメ作品としてはリアリティに気を配っているガンダムだが、「絵」で描かれる表現の中でホログラムにリアリティを持たせて表現することが難しいと判断されていたのだ。
この点は、サンライズと検討をかさね、最終的にはオッケーをもらうことが出来た。
72ページ
リ・ホームに積み込まれる物。
レッドフレーム、ワークスジン、キメラ。ここまではよいとして、
「R」で拾ったものとして、プロトラゴウや、レアメタルまで描かれている。
「R」も読んでる人にはニヤリと出来るシーンだ。
キャプテンGGが語るコーディネイターの本当の意味。
これは、本編にある設定だ。
(作品に参加した、かなり初期の段階で聞いていた)
あまり本編では、直接語られることはなかったが、
せっかくジョージ・グレンをだしたので、ここで引用させてもらった。
もっともナチュラルらしいロウが、実は本当の意味(ジョージが考えた意味での)
コーディネイターである。
その逆説的な結論が、私個人は気に入っている。
81ページ。
キャプテンGGの頭に光るニュータイプ稲妻は、本当に見えている。
なにせホログラムですから。
この後に、GGの頭の上には、いろんなものが出てくるようになる。
ときた先生の絵的なお遊び部分だ。
最後にはゴールドフレーム天まで登場!
新たな要素がてんこ盛りの1話になった。
ザフト戦艦の名前、
アムンゼン、レンブラント、ガーンズバック、ボーンステル
すべて歴史上の偉人の名前だ。
ザフト艦が歴史上の人物名というのは、本編から踏襲されている設定で、この4隻の名前もぬえ森田氏に付けてもらった。
(すぐに全艦撃沈されてしまってますが……)
それぞれが、どんな人物から、ネットで検索すると比較的容易に知ることが出来ます。
※コミック3巻収録。
8話でロウと離ればなれになってしまった8の冒険。
吹き出しが、いっさいない実験作品。
元ネタは、サンライズの下村さん。
南の島で、Nジャマーの掘り出しを連合に命令されてしている島の人。
8がMSを操縦して、大魔神のように怒る。
というコンセプトだった。
これをときた先生が絵本のようなイメージで仕上げてくれた。
ちなみに、この作品は「無印」の中で唯一、全データ形式で作られており、
紙に描かれた原稿は存在しない。
実験的な作品だけに、表現方法についても、
ときた先生や私、担当編集で話し合った。
編集からは、8の感情表現として顔文字を使用してはどうか?
との提案を受けたが、吹き出しを廃して、文字を極力出さない構成だったので、顔文字も使用しないことにした。
ちなみに、Nジャマーは、1基で、かなり拾いエリアをカバーしているため、
1つ1つ掘り出して、その影響を取り除いても、意味はない。
無謀な行為であることを付け加えておく。
※コミック3巻収録
ギガフロート登場。
ロウたちを宇宙に上げるための施設が存在せず、オリジナルの設定を用意する必要があった。
その時、ぬえ森田氏からもらったのが、ギガフロートのアイデアだ。
海上の人工島に、マスドライバー基地を建設するというもの。
当初、民間用に建設されていたこの施設は、
実はのちのち連合がそれを徴収することが決まっていた。
(ご存じのとおり、そうはならなかったのだが)
サーペントテールは、連合に雇われて、ギガフロートを守っている。
しかし、紆余曲折して、結局、ギガフロートは民間の物になる。
(電撃版を合わせて読んで頂くと、
それぞれの組織の思惑が読み取れるようになっている)
その後ギガフロートは、ジャンク屋組合の管理下に入る。
(この編は「Dアストレイ」に詳しい)
この段階でオーブのロンドは、
オーブにあるマスドライバーの価値を守るためにギガフロートを
破壊しようとしている。
結局、オーブのマスドライバーは連合により破壊され、
ロンドの思惑は大きく狂うことになる。
(ロンドは、マスドライバーに振り回されており、
第三次ビクトリア攻防戦では、ビクトリアのマスドライバーをめぐって、
連合に協力することになる。
ギガフロート計画が、予定通り連合のものになるなど、
歴史の流れが違う方向に向いていれば、
ロンドを含めた歴史が大きく代わった可能性がある)
ギガフロートで作業するMSの中にプロトジンが多数いるのは、
ザフトから払い下げされた旧機種という位置づけ。
ちなみに水中で作業しているグーンに似た機体は、ジャンクのグーンを改造したものだと思われる。
7ページでプロフェッサーと会話しているジャンク屋は、
当初、もう少しハッキリ描かれるはずだったが、
「重要キャラ」と思われるのをふせぐため、軽い扱いの絵に変更してもらった。
(ここだけのセリフのみのキャラなのだが、深読みすると重要キャラに見えそうだったので)
ゴールドフレーム(未完成)と、レッドフレームの戦い。
ゴールドフレームが見えない右手でガーベラを受けるシーン。
少し失敗したな〜と思っているのは、まるで右手がPS装甲だから
攻撃を受けきってるように見える点。
本当は、見えない右手で、がっちりガーベラを掴んでいるつもりだった。
(なぜそうなのかと言うと、受けられれば、のちのちのガーベラ折りがロンドには出来る伏線になる。さらに、ガーベラがPS装甲を切ることが出来ることも否定されない)
ロウのピンチに樹里が飛び出してくるシーン。
この2話前ぐらいから、樹里とロウのラブロマンス(笑)を
強化していたことによるシーン。
水中では、スケイルシステムのブルーフレーム登場。
このシステムは、レセップスの推進システムと同じ原理を使っている。
装甲に微小なウロコがあり、それが振動することで水の中を進む。
スクリューなどと違い、真横など好きな方向に移動可能だ。
武器は、スーパーキャビティング魚雷。
音速より早い魚雷で、音で敵を探知する水中では、
探知される前に敵に命中する恐怖の兵器だ。
(ちなみにすでに実用してます。
アニメ本編に登場する魚雷も、ほとんどがコレ)
魚雷発射システムは、アストレイの銃管制システムを使用するため、
グリップがビームライフルから流用されている。
※かなり細かい設定までこだわった一品なのです。
37ページ、ロウに劾がかける言葉は、シナリオにはなく、
ときた先生が作った。
打ち合わせして、少し手直しして、この言葉に。
「無印」には珍しく見開きページで終わっている話。
単行本では、次に収録されたオプションパーツ2話に
繋がる1ページ漫画が挿入されているが、
実際に描かれたのは、オプション2話の方が先だった。
そのため、どこでロウが8を紛失するか、整合性をとるため、いろいろときた先生と相談したのを覚えている。
テレビのドラマの復習として、最適の企画。
あとから物語を追いかけてる「アストレイ」を理解してもらう上でも、かなり重要です。
とくに昨日放送されたものは、物語的に、ちょうど「デルタ」のこれから描かれる部分と、合致しているので、ぜひとも見ておいてください。
※合致というのは、「おおまかに」ということで、ピッタリ一緒ではないのですが。
なにせ、すでに発表されている7話の後半(ファントムペイン絡みの所)は、時代がかなり飛んでるのですよ。実は。
「デルタ」もそろそろ年表があっても良いかも。
とりあえず現在は単行本用の書き下ろしページを準備中です。
今まであった4コマや設定ページに加え、これまでとは違ったこころみも用意してます。サービス、サービス。
※「無印」コミック2巻収録。
少年エースの別冊付録で「ミニ」ガンダムエースが作られた時に収録した作品。
同時に戸田先生の1ページのルキーニ主人公漫画も収録された。
(もちろん「アストレイ」以外の作品も沢山収録されていた)
「R」の世界観を使って、ときた先生が描いた異色作だ。
作画にあたり、伝八の犬種について、戸田先生に問い合わせた(シナリオでは指定していなかったので)が、「名前が分からなくなってしまった」とのことで、
結局ときた先生版では、ときた先生に任せることにした。
後から、戸田先生に「伝八がぜんぜん違う」と言われたが、それは資料をもらえなかったのでしかたない……。
ちなみにときた先生の所には、「犬専用アシスタント」がいるそうだ。
シリーズを通して、犬が出てくるのはここだけだが、
才能を生かす機会を用意できて、よかった。
この話、へリオポリスの5機のガンダムがすべて登場するシーンがあるなど、ときた先生がノリノリで描かれている。
ちなみにこの話の主人公女海賊のポーシャのその後が気になる人は、「Dアストレイ」をつぶさに見よう! こっそり「その後」が描かれてます。
コミックスの巻末4コマ
プロフェッサーとエリカの会話。
別作品のガンダムネタも盛り込んでいたが、SEED内に限定すべきというチェックをサンライズから受けて変更。
それにしても、ここで二人が語っている内容、すべてその後の作品内で実現していることが怖い。物語の中の技術革新恐るべし。
3本目の4コマは、私がもっとも大笑いした1本。
大笑い出来る分、チェックが怖かったが、結果はオッケーに。
サンライズは、キャラクターのイメージを守る作業も大切にするが、「それがちゃんと作品として成立しているのか?」を一番に見てくれるので助かる。
作品として、この4コマは、完成度がかなり高い。
そしてこの4コマでキャラのイメージが損なわれることなどないのだ。
(たま〜に、それが分かってくれない版権元もある)
※単行本2巻に収録。
前半は、6話用に書いたシナリオのこぼれ部分が使われている。
サブタイトルは、私が同時に展開していた別ガンダム作品から。
担当編集からは「同じですけどいいのですか?」と確認が入ったが、もちろん「わざと」です。
ただ、当時、あまり指摘はうけなかったな〜。
ロンドのM1は、ガーベラを逆手にもっている。
これは「当初」こだわっていた部分。
実は電撃のゴールドフレームの話でもビームサーベルを逆手に持っている。
(デルタでアグニスの攻撃を受けた時も、ときた先生がこれを意識したのかも。これについては未確認)
ロンドと、ロウの戦いは、ただの勝った負けたの戦いにならないように気を配った。
ここで描かれるのは、パイロットとしてのロンドの勝利と、ジャンク屋としてのロウの勝利だ。
(逆に両者の敗北と考えてもよい)
お互いに違う職業であることを強調している。
この部分が、兵士が主役となる他の「ガンダム」作品との差別化になると考えていた。
そして問題のロウによるキラ救出が起こる。
このシーンは、アニメのシナリオを読んだ段階で、「空白の時間」になることがわかり、「アストレイ」での補完をお願いしたものだ。
(他にも、そうした「空白」を見つけては、埋めさせてもらっている。
「X」や「D」ではシリーズそのものが、空白の時間を扱っている)
ストライクの「エマージェンシーシャッター」は、ぬえの森田氏のアイデア。
森田氏とサンライズ下村氏が、打ち合わせしている時に話が出て、
すぐに私の携帯に連絡をいただき、作品に盛り込んだ。
雨に濡れたストライクが、泣いているように見えるのは、私のお気に入り。
「ジャイアントロボ」に代表される「心がないはずのロボットが……!」というのは、私のような巨大ロボットアニメ創世世代のツボなのだ。
146ページのストライクがフェイズシフトダウンするシーンは、
色のないコミックの中で、ときた先生が苦心されたシーン。
無責任にシナリオを書いて、ときた先生にお任せしてしまったが、ちゃんとそう見える作画がアップしている。さすがの一言。
148〜150ページまでで、アニメと同じシーンになるように(ロウが見えないように)構図やシーンの構成を調整してくれたのも、ときた先生だ。
※シナリオでは、導師が、キラを「見て」、「キラだ」と気づくシーンだったが、よく考えれば、導師は盲目。すぐにときた先生がドックタグを指で読むように変更してくださった。いや〜、先生には助けられてます。
ここでレッドフレームが装備しているフライトユニットだが、
一度キット化の話もあった。
だがボリュームがありすぎてボツになった。
しかし、その時に作った設定が生きて、プラモーション(アニメ版)の「アストレイ」では、フライトユニットを装備している。
※「スターゲイザー」のDVDに収録されてますので、ご確認を。ただしレンタル版には収録されてません。
151ページのラクスは、一度入稿前に修正してもらいました。
(頭と手のバランス)
導師と共に、リーアムも宇宙へ。
ここで、「R」と繋がる伏線としてGGユニットが登場。
「R」を読んでいる人には分かるが、リーアムは、リ・ホームの準備のために先に宇宙に上がったのだ。
本編とのリンク、「R」へのリンクなど盛りだくさんだったこともあり、前号から風花が出ているのにサーペントテールがまったく出ていない、おかしな状況になってしまった。
そこで「これから何かある」的に最後の1ページだけサーペントテールを出すことになった。
「厄介なことが」などと劾は言っているが、この段階ではギガ・フロートに行くことだけが決定していて、どんな事件が起こるかは決めてなかった(我ながら、ひどいな……)。
※単行本2巻収録
単行本を手にしながら読んで頂くと、より理解しやすいと思います。
扉絵のキャラ大集合。上部にいるエリカさんとプロフェッサーの二人にハートマークが小さくついていたのを消してもらった。(アシスタントさんが冗談でつけたものだった)
コミック中にも同様の表現がありますが、あればギャグとしてやりました。
この時も、今も、二人にそうした関係はありません。(たぶん。まあ、プロフェッサーが両刀使いでも驚かないけど)
ときた版に風花初登場。
私のイメージを尊重してもらって風花は「でこっぱち」になっている。
イメージの元ネタは「赤毛のアン」の子供時代のアン。
あの「美人ではない」けど、キャラの性格や行動までふくめると「かわいい」という部分が欲しかった。
もちろん、オデコを広くすれば、そうしたキャラになる訳ではなく、その他の部分でいろいろな工夫が必要だ。
はっきり言えば、オデコはまったく必要ではない。
それでも、こうした外堀から埋めていくことで、キャラは立ってくると私は感じている。
単行本の84、85ページ。
オーブに入港するレセップス改。コンテの段階では、レセップスの後ろ姿が描かれていた。つまりオーブに向かって進むロウたちの立場に立った構図だ。
しかし、この時点での物語はオーブで迎える側のエリカ&風花のシーンだったため、逆の構図にしてもらっている。
ページをめくってはじめて、ロウたちの視点になる。
これは、どちらでも間違いではない。
ただ、ガンダムエースのみ読んでいる読者にはレセップスにロウが乗ってることは分からないので(少年エースでは先に明らかになっている)、謎の戦艦接近の緊張感も残したかったので、そうしてもらった。
砂上戦艦のレセップスが、水上を進んでいるが、浮力を得るためのタンクを増設しているものの、推力部分は無改造だ。
あえてコミック中で説明していないが、アニメのレセップスの設定を見た人なら、「ニヤリ」と出来たハズだ。
(このギミックは後々ブルーフレームの装備としても登場する)
オーブ内のシーンでは、カガリ登場!
テレビのどのシーンの前(もしくは後)になるかで、ときた先生と相談した。
ヒント。
コミック中のカガリのホホは、赤くはれてません。
風花とロウが出会うシーンは、「ロウだけが子供である風花を認める」という部分が重要だった。ロウは、外見や経歴では人を判断しないのだ。(冒頭のエリカが風花を認めるのは、あくまでも子供として認めている。その対比も重要)
※この「自分を認めてもらう」部分は、風花というキャラのキーになにる部分であり、小説で初登場した時から首尾一貫しているテーマだ。
風花と握手するロウの顔は、連載時の絵が私のイメージと違い、単行本でときた先生に描き直してもらっている。
アークエンジェルの修理に参加するジャンク屋チーム。
潜入していたアスランたちと遭遇!
このシーンは、後藤リウ先生の小説版にも登場している。
(要チェック!)
ロンドのM1対ロウのレッドフレーム。
116ページのガーベラを抜くレッドフレームのシーンは、各所で好評のようで、いろんな所に流用されている。
たしか海外版コミックでは、表紙になっているはずだ。
※Tシャツもあったような……。
レッドフレームの光雷球をM1が片手で受け止めるシーン。
原理としては、M1の武器用手のひらプラグを使って受けとめている。
M1のプラグは、レッドフレームのようにエネルギー球を出すことは出来ないが、避雷針のように使うことは可能だろうと考えてやった。
ちなみにイメージとしては、「SW」のダースベーダーがハン・ソロの攻撃を手のひらで受けるのを踏襲している。
※強そうに見えるからな〜。
この話、ロンドとロウの戦いは、途中で終わっているが(次号持ち越しになってる)、実はシナリオでは戦いの決着まで書いていた。
私がシナリオの分量を書きすぎたため、おさまらなかったのだ。
全シリーズを通して、(意図的にこぼしたことはあるが)収まりきらなかったのは、この回だけだった。
※打ち合わせで合意していた内容がシナリオ段階で「入らない」と私が判断してカットしたことはあったが……。
いつも、ときた先生には、迷惑をかけている。
公式ホームページをお読みの方はご存じだと思いますが、
「デルタ」は、次号で「デスティニー」の後半の時代に入ります。
物語の中で、時代を飛ばすたびに「うち切りですか?」という質問が来るので、予め答えておきますが、うち切りではありません。
ただ時系列から分かるとおり、「デルタ」は、終盤のクライマックスに突入です!
あと、「デルタ」に出すと言っていた
サーペントテールは、出ないことになりました。
ファンの人には申し訳ありませんが、
彼らには、さらにおいしいポジションを用意する予定です。
新たなサーペントテールの設定(!)も、用意済み(!)で、
新たな物語(!)が綴られるのを待っております。
先日、編集担当と、ときた先生と私の三人で、今後について打ち合わせしました。
来年の話をすると鬼が笑うと言いますが、
鬼が笑い死にするほど先の打ち合わせまでしてきました。
さあ、今年はアストレイにとって、どんな年になるのでしょう。
さて、このHPについてです。
アストレイの各話解説は再開することにしました。
メールをくれた人の意見は圧倒的に反対が多いのですが、
反対している人も「アストレイの話が聞きたい」という事実は同じようなので、
内容を検討し、書き方を考えながら、進めていきたいと思ってます。
しばらくは、スタイルは試行錯誤するかもしれませんが、
お付き合いください。
(夢が壊れそうだと感じた方は、
申し訳ありませんが、訪問をご遠慮くださるようにお願いします)
アウトフレームDが
SDガンダムフルカラーカスタムの第7弾に登場です。
初の商品化になります。
このシリーズ、「アストレイ」ファンには、注目すべき商品ですよ。
第1弾には
アストレイゴールドフレームが!
(なお公式ホームページでは「キャットゥス無反動砲」とバズーカが付属することになってますが、実際にはシールドとデュエル用バズーカが付いてます)
第2弾には
M1アストレイ(ジャン専用機)と、
ガンダムアストレイレッドフレーム!
第3弾には
ブルーフレーム!
(キャットゥス500ミリ無反動砲とミサイルポッドが付いた準フルウエポン仕様)
第6弾には
ジャン専用ジン!
その他、MSVのラインナップも、かなり充実してます。
このシリーズ特色は、ただの「色つきガシャポン」ではなく、
パーツごとに分離組み立てが可能なこと。
アウトフレームDも、
頭、ボディ、右手、左手、ガンカメラ、ビームサイン、シールド、バックホーム(上部)、バックホーム(下部)、バックホーム(アンテナ)に分解可能!
例えば、エールストライクから、
エールパック部分をアウトフレームDに移植するなんてことも出来ます。
同様に
ゴールドフレーム+ブリッツの右腕
デュエル+デュエルバズーカ(ゴールドフレームに付属)
ダガー(ガンバレルダガー)+IWSP(ルージュに付属)
ストライクノワール+IWSP(ルージュに付属)
などなど、アストレイの中に登場した
バリエーションも(完全再現ではないですが)再現できます。
第8弾にもアストレイに関係したネタがあるようなので、期待大!
あけましておめでとうございます。
現在発売中の号に「天空の宣言」未掲載に関する
コメントが出ております。
前にお知らせしたとおり、ザ・スニーカーでの掲載はありません。
が、
各所から「復活させませんか?」というお誘いも受けてます。
まだ、「検討中」の段階ですが、
どこかで、お披露目することは出来そうです。
(そのためには、書き直しが必要になりそうです)
また決まったらご報告します。
(事後報告になるかもしれませんが、
そこは大人のルールがある世界なのでお許しを。
大人のルールを守っていますので、問い合わせの多い、
某ゲームシリーズについても
私からは何も言えません。
あしからず)