「無印」8話

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※コミック3巻収録 ギガフロート登場。 ロウたちを宇宙に上げるための施設が存在せず、オリジナルの設定を用意する必要があった。 その時、ぬえ森田氏からもらったのが、ギガフロートのアイデアだ。 海上の人工島に、マスドライバー基地を建設するというもの。 当初、民間用に建設されていたこの施設は、 実はのちのち連合がそれを徴収することが決まっていた。 (ご存じのとおり、そうはならなかったのだが) サーペントテールは、連合に雇われて、ギガフロートを守っている。 しかし、紆余曲折して、結局、ギガフロートは民間の物になる。 (電撃版を合わせて読んで頂くと、 それぞれの組織の思惑が読み取れるようになっている) その後ギガフロートは、ジャンク屋組合の管理下に入る。 (この編は「Dアストレイ」に詳しい) この段階でオーブのロンドは、 オーブにあるマスドライバーの価値を守るためにギガフロートを 破壊しようとしている。 結局、オーブのマスドライバーは連合により破壊され、 ロンドの思惑は大きく狂うことになる。 (ロンドは、マスドライバーに振り回されており、 第三次ビクトリア攻防戦では、ビクトリアのマスドライバーをめぐって、 連合に協力することになる。 ギガフロート計画が、予定通り連合のものになるなど、 歴史の流れが違う方向に向いていれば、 ロンドを含めた歴史が大きく代わった可能性がある) ギガフロートで作業するMSの中にプロトジンが多数いるのは、 ザフトから払い下げされた旧機種という位置づけ。 ちなみに水中で作業しているグーンに似た機体は、ジャンクのグーンを改造したものだと思われる。 7ページでプロフェッサーと会話しているジャンク屋は、 当初、もう少しハッキリ描かれるはずだったが、 「重要キャラ」と思われるのをふせぐため、軽い扱いの絵に変更してもらった。 (ここだけのセリフのみのキャラなのだが、深読みすると重要キャラに見えそうだったので) ゴールドフレーム(未完成)と、レッドフレームの戦い。 ゴールドフレームが見えない右手でガーベラを受けるシーン。 少し失敗したな〜と思っているのは、まるで右手がPS装甲だから 攻撃を受けきってるように見える点。 本当は、見えない右手で、がっちりガーベラを掴んでいるつもりだった。 (なぜそうなのかと言うと、受けられれば、のちのちのガーベラ折りがロンドには出来る伏線になる。さらに、ガーベラがPS装甲を切ることが出来ることも否定されない) ロウのピンチに樹里が飛び出してくるシーン。 この2話前ぐらいから、樹里とロウのラブロマンス(笑)を 強化していたことによるシーン。 水中では、スケイルシステムのブルーフレーム登場。 このシステムは、レセップスの推進システムと同じ原理を使っている。 装甲に微小なウロコがあり、それが振動することで水の中を進む。 スクリューなどと違い、真横など好きな方向に移動可能だ。 武器は、スーパーキャビティング魚雷。 音速より早い魚雷で、音で敵を探知する水中では、 探知される前に敵に命中する恐怖の兵器だ。 (ちなみにすでに実用してます。 アニメ本編に登場する魚雷も、ほとんどがコレ) 魚雷発射システムは、アストレイの銃管制システムを使用するため、 グリップがビームライフルから流用されている。 ※かなり細かい設定までこだわった一品なのです。 37ページ、ロウに劾がかける言葉は、シナリオにはなく、 ときた先生が作った。 打ち合わせして、少し手直しして、この言葉に。 「無印」には珍しく見開きページで終わっている話。 単行本では、次に収録されたオプションパーツ2話に 繋がる1ページ漫画が挿入されているが、 実際に描かれたのは、オプション2話の方が先だった。 そのため、どこでロウが8を紛失するか、整合性をとるため、いろいろときた先生と相談したのを覚えている。

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このページは、千葉智宏が2007年1月 9日 00:16に書いたブログ記事です。

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