※「R」コミック2巻収録
一目見て分かるように、8話とはまったく作画の雰囲気が違う。
今回は、筆ペンを多用した迫力と流れを重視した作画になっている。
締め切りまでの限られた時間の中で、満足いく作画をするための、戸田先生の試行錯誤が見て取れる。
イライジャとロレッタが登場。
「R」では珍しいサーペントテールが登場する話。
イライジャのシャワーシーンは、全身のキズを見せるために入れた。
戸田先生からは、「ロレッタの方が良いのでは?」との話があったが、理由がないし、ロレッタにお色気を求める気はなかったので却下。
ジンオーカー、バルトフェルド専用バクゥなど、MSVも多数登場。
バクゥの背中にレッドフレームが乗るシーンは、戸田先生と議論することに。
戸田先生はワイルドなイメージがあると思うが、かなり緻密な方で、
曰く「バクゥの背中には翼などいろんなものがあって、レッドフレームが立てるようなスペースがない」と言うのだ。
「そこは、作画で立っているように見せてください」
とお願いしたが、「出来ないものは、描けない」という返事。
編集部の担当も交えて、いろいろ「こうしたら立てる」などと話し合った結果、なんとか作画してもらうことが出来た。
計画を裏で操っていたブルーコスモスについて、シナリオでは、計画失敗と共にそのまま退却するようになっていた。
しかし、「それでは終わりにならない」ということで、戸田先生の方で、プロフェッサーによる脅迫と証拠の写真撮影が追加された。
(この辺りも戸田先生の細かい、几帳面な性格が出でいると思う)
このロウとイライジャ&ロレッタが接触するエピソードは、他のアストレイの中でも何度か触れられているので、探してみてください。
あと、バクゥの上に立つ、レッドフレームは、私のオーダーで、ホビージャパンがジオラマ写真で再現してくれてます。これもぜひバックナンバーを探してみてください。