※「R」コミックス2巻
地上で、レセップスを入手するロウたち。
先にレセップスを拾ったジャンク屋から買い上げているシーンが、描かれている。
アニメ本編からダコスタ登場。
当初、アニメでの再登場が予定されていなかったダコスタは、比較的すんなりアストレイでの登場が決まっていた。
ところが、アニメでの再登場が決まり、事態は急展開。
ぬえ森田さんが、いろいろ調整に働いてくれて、アストレイでの登場もなんとか可能となった。
あの時は、本当にあせった。
だが、結果的に、アストレイに登場したキャラが、再びアニメで活躍してくれるのは、アストレイにとっても良い結果になったと思っている。
ダコスタが隠しているカプセルには、砂漠の虎が入っている。
だが、カプセルは2つある。
もう一つにだれが入っているかは、ご想像にお任せします。
※このあたりボンボン高山版とは矛盾してしまう。
あちらはあちらで面白いので、公式ではないですが物語としてはアリでしょう。
125ページ
ロウを見て、吹き出し笑いするダコスタ。
ギャグで、キャラのイメージを変えないようにサンライズから注意があった。
原稿の前段階となのネームでは、ラフな絵で描かれているため、
ギャグ要素が強く見える傾向にある。
ここのシーンでは、「ギャグにはならない、信用してくれ」と話して了承してもらい、最終的な原稿は、問題なく掲載された。
128ページ
うつむくダコスタを下からの構図で捕らえたシーン。
戸田先生特有の表現方法で、本来顔を隠している腕が透けて描かれている。
これは、レッドフレームのアンテナでも多用している技法だ。
ただ、このシーンでは、ダコスタがおかしなポーズをとっている用にも見えてしまい、一考が必要だったかもしれない。
133ページ
ブルーコスモスの襲撃に慌てるメンバー。
樹里が持っているのは、鍋。中に入っているのは豆腐だ。
どうやら、鍋を持って、どっかで豆腐を買ってきた途中らしい。
原稿を見て「これは豆腐ですか?」
と、戸田先生に確認した所、「そうです」
と答えが返ってきた。
そこで、ここはあえて「なぜ豆腐?」という部分にはこだわらず、
「これが戸田流」ということで、通すことにした。
ちゃんと慌ててるシーンの小道具として成立しているし。
この話数ぐらいから、戸田先生は、「どのように作画するか?」でかなり悩まれていた。
この8話では、ページ数を減らし、その代わり、カケアミや、トーンなど手間のかかる作画に力を入れている。
(戸田先生によると、ペン入れ部分も含め、筆ペンを使うのが一番、時間を節約できるらしい)
140ページ
コロニーの外壁を蹴り上げるレッドフレーム。
絵として、私が気に入っているシーンの1つだ。
迫力がありながら、細かいペンタッチも生きている。
142ページ
ガーベラを構えるレッドフレーム。
ガーベラが大きく曲線しているように描かれている。
これは迫力を出しながらページ内に絵を納める戸田先生特有の技法だ。
いい加減に書いているのではなく、大きくパースを付けて、何段階にも消失点を作ることで描かれている。
「どうしてもアシスタントが理解してくない」と当時、戸田先生が嘆いていたのを覚えている。
しかし、これほど超絶な技法、他の人には真似できませんよ、先生。
簡単に真似できないからこそ、戸田先生の個性であり、その個性こそが戸田先生に作画をお願いする理由でもあるのだから。