※コミック3巻収録。
扉の見開きの名シーンでは、電撃でのエピソードなども織り交ぜてある。
57ページのサーペントテール集合シーン。後ろに立っているブルーフレームは、
こっそりセカンドL仕様になっている。
当時、読者からの反応はまったくなく、「きづいてないのか?」ということで、何度もこのコマを記事内で使用してアピールした。
リ・ホームとアメノミハシラ、そしてロンド姉弟が登場。
アメノミハシラは、その名前をときた先生に伝えたとき、
「ぬえ森田さんが付けたのかと思った」
と言われた。
それほど作品の中にしっくりくる名前だった。
つけた私もお気に入りだ。
(ただ、この時は、あとあとこんなに出てくることになるとは思わなかった)
デザインは「未完成」であることを強調している。
ステーション部の周りに配置されたソーラパネルは、
上から見ると八卦の形になっている。
これはデザイナーの町田氏がこってくれた部分。
ロンドが姉弟で二人いることは、
「ヤツは男か女か?」と話題になった時点で明らかにする作戦だった。
ちなみにアストレイに協力してくれている本編シナリオ担当の吉野さんに、
「髪型の右分けと左分けで男女が今までも区別されていたんですよ」と
お教えしたら、「悔しい、気づかなかった」と言われた。
ちなみに、電撃では早めに「男」という情報を出しており、情報を混乱させようと
いろいろ画策してみたが、読者に対してどれほどの効果があったかは不明。
ひとつ注意していたのは、
よく聞く話として「女だと思っていたから好きだったキャラが男と知って
大ショック!」(逆もあり)
という読者の気持ちを裏切ることだけはしたくないと思っていた。
それで、ロンドには、男も女もいるという結論を用意したのだ。
キャプテンGGも登場。
このキャラの性格設定は、ときた先生とぬえ森田さんによる。
かなり意外なキャラで、すでにテレビのジョージ・グレンとは別人になってる。
このキャラは、ホログラムなので、よく見ると床に影がない。
ときた先生の細かいコダワリだ。
ちなみに、このキャラをホログラムにすることに関して、
少し障害があった。
実はガンダム作品では、今まで立体ホログラムが出たことが(ほとんど)無かったのだ。
これには理由があってアニメ作品としてはリアリティに気を配っているガンダムだが、「絵」で描かれる表現の中でホログラムにリアリティを持たせて表現することが難しいと判断されていたのだ。
この点は、サンライズと検討をかさね、最終的にはオッケーをもらうことが出来た。
72ページ
リ・ホームに積み込まれる物。
レッドフレーム、ワークスジン、キメラ。ここまではよいとして、
「R」で拾ったものとして、プロトラゴウや、レアメタルまで描かれている。
「R」も読んでる人にはニヤリと出来るシーンだ。
キャプテンGGが語るコーディネイターの本当の意味。
これは、本編にある設定だ。
(作品に参加した、かなり初期の段階で聞いていた)
あまり本編では、直接語られることはなかったが、
せっかくジョージ・グレンをだしたので、ここで引用させてもらった。
もっともナチュラルらしいロウが、実は本当の意味(ジョージが考えた意味での)
コーディネイターである。
その逆説的な結論が、私個人は気に入っている。
81ページ。
キャプテンGGの頭に光るニュータイプ稲妻は、本当に見えている。
なにせホログラムですから。
この後に、GGの頭の上には、いろんなものが出てくるようになる。
ときた先生の絵的なお遊び部分だ。
最後にはゴールドフレーム天まで登場!
新たな要素がてんこ盛りの1話になった。
ザフト戦艦の名前、
アムンゼン、レンブラント、ガーンズバック、ボーンステル
すべて歴史上の偉人の名前だ。
ザフト艦が歴史上の人物名というのは、本編から踏襲されている設定で、この4隻の名前もぬえ森田氏に付けてもらった。
(すぐに全艦撃沈されてしまってますが……)
それぞれが、どんな人物から、ネットで検索すると比較的容易に知ることが出来ます。