※単行本2巻収録
単行本を手にしながら読んで頂くと、より理解しやすいと思います。
扉絵のキャラ大集合。上部にいるエリカさんとプロフェッサーの二人にハートマークが小さくついていたのを消してもらった。(アシスタントさんが冗談でつけたものだった)
コミック中にも同様の表現がありますが、あればギャグとしてやりました。
この時も、今も、二人にそうした関係はありません。(たぶん。まあ、プロフェッサーが両刀使いでも驚かないけど)
ときた版に風花初登場。
私のイメージを尊重してもらって風花は「でこっぱち」になっている。
イメージの元ネタは「赤毛のアン」の子供時代のアン。
あの「美人ではない」けど、キャラの性格や行動までふくめると「かわいい」という部分が欲しかった。
もちろん、オデコを広くすれば、そうしたキャラになる訳ではなく、その他の部分でいろいろな工夫が必要だ。
はっきり言えば、オデコはまったく必要ではない。
それでも、こうした外堀から埋めていくことで、キャラは立ってくると私は感じている。
単行本の84、85ページ。
オーブに入港するレセップス改。コンテの段階では、レセップスの後ろ姿が描かれていた。つまりオーブに向かって進むロウたちの立場に立った構図だ。
しかし、この時点での物語はオーブで迎える側のエリカ&風花のシーンだったため、逆の構図にしてもらっている。
ページをめくってはじめて、ロウたちの視点になる。
これは、どちらでも間違いではない。
ただ、ガンダムエースのみ読んでいる読者にはレセップスにロウが乗ってることは分からないので(少年エースでは先に明らかになっている)、謎の戦艦接近の緊張感も残したかったので、そうしてもらった。
砂上戦艦のレセップスが、水上を進んでいるが、浮力を得るためのタンクを増設しているものの、推力部分は無改造だ。
あえてコミック中で説明していないが、アニメのレセップスの設定を見た人なら、「ニヤリ」と出来たハズだ。
(このギミックは後々ブルーフレームの装備としても登場する)
オーブ内のシーンでは、カガリ登場!
テレビのどのシーンの前(もしくは後)になるかで、ときた先生と相談した。
ヒント。
コミック中のカガリのホホは、赤くはれてません。
風花とロウが出会うシーンは、「ロウだけが子供である風花を認める」という部分が重要だった。ロウは、外見や経歴では人を判断しないのだ。(冒頭のエリカが風花を認めるのは、あくまでも子供として認めている。その対比も重要)
※この「自分を認めてもらう」部分は、風花というキャラのキーになにる部分であり、小説で初登場した時から首尾一貫しているテーマだ。
風花と握手するロウの顔は、連載時の絵が私のイメージと違い、単行本でときた先生に描き直してもらっている。
アークエンジェルの修理に参加するジャンク屋チーム。
潜入していたアスランたちと遭遇!
このシーンは、後藤リウ先生の小説版にも登場している。
(要チェック!)
ロンドのM1対ロウのレッドフレーム。
116ページのガーベラを抜くレッドフレームのシーンは、各所で好評のようで、いろんな所に流用されている。
たしか海外版コミックでは、表紙になっているはずだ。
※Tシャツもあったような……。
レッドフレームの光雷球をM1が片手で受け止めるシーン。
原理としては、M1の武器用手のひらプラグを使って受けとめている。
M1のプラグは、レッドフレームのようにエネルギー球を出すことは出来ないが、避雷針のように使うことは可能だろうと考えてやった。
ちなみにイメージとしては、「SW」のダースベーダーがハン・ソロの攻撃を手のひらで受けるのを踏襲している。
※強そうに見えるからな〜。
この話、ロンドとロウの戦いは、途中で終わっているが(次号持ち越しになってる)、実はシナリオでは戦いの決着まで書いていた。
私がシナリオの分量を書きすぎたため、おさまらなかったのだ。
全シリーズを通して、(意図的にこぼしたことはあるが)収まりきらなかったのは、この回だけだった。
※打ち合わせで合意していた内容がシナリオ段階で「入らない」と私が判断してカットしたことはあったが……。
いつも、ときた先生には、迷惑をかけている。