申し訳ない、2話のセリフ誤植です。
記事の名前で、あってます。
このキャラは、第一シリーズの時、
シホと一緒に設定されたキャラで、「MSVで使えるよ」と言われていたキャラだったのですが、MSVは、その後、ぞろぞろと強者が設定されたために、なかなか登場の機会がなかったキャラです。
今回は、新メカもあてがわれての登場となりました。
(新メカと言っても、量産機ですが。
機体カラーは彼の専用になってます)
今後、どんな活躍を見せるのか、注目のキャラです。
アストレイ: 2006年7月アーカイブ
ゴールドフレーム天ミナを発売して、一発、ファン感謝企画を展開することになりました。
(以前、ブログで少し告知したやつです)
企画タイトルは「天空の宣言」。
ゴールド天とミナは、登場から時間がたっているキャラなのに、今回キットが発売されたのは、まさにファンの後押しがあったからです。
「企画やりましょう!」
と声をかけた所、驚くほど多くの賛同をえられました。
以下、企画に参加してくださっている方々と、その内容。
・ニュータイプ(角川書店)
ときた洸一先生のコラム「模型カタログ」にて紹介。
8月10日発売。
・ホビージャパン(ホビージャパン)
ゴールド天の新装備の設定公開&作例。
新設定は、阿久津さんのこの企画のための描き下ろし!
解説、千葉智宏。
8月25日発売。
・電撃ホビーマガジン(メディアワークス)
フォト・ストーリーの新作、特別編。
植田洋一さんの新作カラー挿絵もあり!
植田さんのミナ様は、かなり貴重です!
物語もかなりビックリする内容のハズ。
構成、千葉智宏。
8月25日発売。
・SEED Club(サンライズ)
新企画の「ガンプラRoom」(仮)第一回にて、ときた洸一先生がゴールド天を紹介。
8月25日公開予定。
・ガンダムエース(角川書店)
メカデザイナー町田能彦氏による描き下ろしコミック。
ミナ様の優雅な日常が描かれる!?
(以前、ブログで告知したもの)
シナリオ、千葉智宏。
8月26日発売。
・ザ・スニーカー(角川書店)
新作の短編小説。
執筆、千葉智宏。
挿絵、緒方剛志氏が引き続き担当予定。
8月30日発売。
それぞれの作品は、「アストレイ」らしく連動するように仕掛け作ってあります。
なお、どの作品も、現状では単行本などの収録予定はありません。
みなさん、来月はゴールド天で盛り上がりましょう!
2話目の情報が更新されてます。
それと、新メカも公開。
デザイナーは、神宮司さんです。
こいつに関してはギミックもいろいろ考えてます。
今後の活躍に期待してください。
http://www.delta-astray.net/
「だれを敵とすべきなのか?」
これは「SEED」シリーズでは、何度も口にされる重要なテーマのひとつだ。
しかし、今回、マーシャンは、異邦人であるが故に、だれとも(今のところ)敵対関係にない。
それでも上記テーマはマーシャンにとって、
重要な意味を持つ。
なぜなら、上記の言葉はこう読み解くことも出来るからだ。
「だれの敵にもならないためには、どうしたらいいのか?」
前にこのブログの中で「地球と火星間では距離がありすぎて戦争にならない」と書いたことがある。
それでも、マーシャンは「だれかの敵」となり、「火星圏での戦争」が始まるのを恐れている。
(物語が進めば、その理由は明らかになる)
「だれの敵にもならないためには、どうしたらいいのか?」
この言葉を考える時、
マーシャンの立場は、以下の本編の組織に近い。
ひとつは、議長の策謀によって世界の敵とされたロゴスであり、
ひとつは、地球連合の敵にならないために連合の一員となったオーブだ。
マーシャンは、ロゴスにも、オーブにもならないために、行動しているのだ。
その割には、プラントに協力して戦闘に加わったりしているが……。
これにも理由があって、基本的にマーシャンは、
義にあつい設定にしている。
※この要素も敵を作らないためには(普通は)良い効果を持つ。
つまり、我々現代日本人とは、少し考え方が違うのだ。
それでも、「プラントなんて関係ない」と無視するよりは、
その行動には共感出来るキャラだろう。
理にかなっていても、正義感のないキャラは、フィクションでは共感されない。
我々には、現実に出来ない行動だからこそ、共感出来る部分もあるのだ。
少し新作についても語りたいと思う。
デルタのマーシャンたちを、私は最初に「共感できる異邦人」である。
と、設定した。
これがどういう意味かと言うと、
外伝というものの本質に関係している。
外伝とポジションについて説明すると……
まず、これまでの「アストレイ」では、
世界観を広げることを中心にしていた。
そこで主人公は、本編とは違うポジションにいる人間ということになった。
だから、軍関係者が少ない。
当然、軍人なら行かないような場所を描くことが可能になる。
今回の「デルタ」では、
世界観を広げるのではなく、
「本質に迫ろう」という試みを考えている。
ただ、一度視聴者の前に公にされ、時間もたった作品(アニメ本編のこと)では、
視聴者が持つイメージはまちまちだろう。
(これは、1つの作品が多くの本質を持っていることに関係する。
言い換えれば、魅力は1つではないということだ)
当然ながら、今回「デルタ」で扱うテーマも、
本編のすべてではなく、1つの要素にスポットを当てる。
その1つの要素を描くため、
今一度本編を「ニュートラルな状態で見る」ようにしたかった。
このための異邦人なのだ。
彼らは、予備知識がない(か、すごく少ない)。
一般的に、読者は、主人公の見ること、感じることに共感して、物語に入り込む。
異邦人であるマーシャンの目を通すことで、
これまで当たり前だと思っていた「常識」に疑問が投げかけられれば良いのだが……。
たとえば、ナチュラルとコーディネイターの対立。
「なぜ争うの? 仲良くすればいいじゃん」
などと口に出来るのは、子供か、無知な異邦人だけだ。
無知である故に、その疑問は本質に近い。
本質に近いが故に、共感も得られる。
※例にした言葉を実際にマーシャンたちが口にするシーンはありません。
ただの例として分かりやすいモノを選んだだけです。
マーシャンたちが、どんな考え方をして、どんな疑問を持つのか、
という部分は、コミックの方を読んでください。
つづく。
科学説明を無視してウソをつくか、
科学説明に忠実だが、説明は隠すか。
「SEED」で、両者が使われているのには、必然がある。
・その1 リアルとフィクション
一般的に物語を作るとき、それはエンターテーメントであり、フィクションなので、
リアリティは考慮したとしても、面白さを否定してまで、その点に固執しない。
いい例が、ガンダムのモビルスーツだ。
普通に考えれば、レーダーが使えないからと言って人型の巨大兵器が出現するとは思えない。
しかし、モビルスーツを否定したら、作品そのものの否定になる。
この点では、明らかなウソと分かってやっている。
ガンダムの場合は、だからと言って、リアリティの無いロボットを放置している訳でもない。
ミノフスキー粒子(もしくはNジャマー)、アンバック、これらの設定で、
「いても良いかも」という免罪符を与えている訳だ。
こうした科学設定のウソは、各所にある。
ぱっと思いつくのだと、ロンドがユニウスセブンの破片をオーブへの落下阻止のため、イズモをぶつけて阻止するのだが、これは科学的にはおかしい。
質量の違いを考えれば明らかだ。
だが、物語的に「あり」なので、これを否定する人はほとんどいない。
※修正しました。初公開時、「イズモ」とすべき所を「クサナギ」と書いてしまった。すまん。
・その2 挑戦
「SEED」では、さらに新たな試みとして、
明らかに読者の理解を超えた設定も、盛り込まれている。
ここで科学説明について触れても、分からないと思うので、
単純な現れとして、「単語」を取り上げよう。
普通、「単語」を選ぶ時、「なじみがある」「憶えやすい」などを考慮する。
だが、実際の世界の使われている言葉に、そんな考慮はない。
フィクションの世界だけが、そうした考慮が行われているのだ。
私も、「ビームを曲げるガンダム」の名前を、最初に聞いたときはびっくりした。
普通なら使われない単語だろう。
・その3 設定マニアの方へ
上記した挑戦に近いのだが、「SEED」では、別角度から面白い試みがされている。
たとえば「ミラージュコロイド・デテクター」。
ミラージュコロイドを使った物体の存在を関知するレーダーのようなものだ。
外伝では、かなり頻繁に登場しているが、
もともとは「デスティニー」の基本設定の中に含まれていたもの。
この設定は、「世界観が持つリアリティの要求」から産まれたものだと、私は理解している。
現実世界では、兵器用のステルス技術が、何年もの間、完全な状態で機能するハズがないのだ。
その技術が、脅威であるればあるほど、早く確実に破られる。
それがリアルというものだ。
そうした政治的、社会的要因をリアルに設定に盛り込むというのは、
地味だし、考慮している作品は少ないが、設定ファンには魅力的なものだと思う。
こんな設定もある。
NジャマーからNジャマーキャンセラーが産まれ、最後にはニュートロンスタンピーダーが作られた。
これらは、同一線上の技術の発展だが、同時に政治的な状況に合わせて技術進化していくリアリティが感じられないだろうか?
最後にもうひとつ。
Nジャマーキャンセラーについてだ。
おそらく物語上で、最初に登場するNジャマーキャンセラーは、ドレッドノートのモノだ。
劾が、この機体のテストで、戦う話が最初だと思う。
この時のNジャマーキャンセラーは、実は、その後に登場するものとは能力が違う。
(良く読めば分かる)
この時のものは、Nジャマーキャンセラーという言葉から想像される、わりとスタンダードな能力を持っている。
だが、その後、作られたものは、それと違う能力を有する。
なぜ違うのか?
それはNジャマーのもつ能力(複数ある)のうち、機体に組み込むにあたりザフトが、どれをキャンセルしたかったのかで分かる。
(逆に言えば、何をキャンセルしたくなかったのか)
さらに付け加えるなら、当時のザフトでは量子通信も実用レベルになっていた。
(これもドレッドノートの設定から読み取れる)
おそらく、ほとんどのファンは、こんな些細なことには興味がないと思う。
だが、確実にいる設定ファンには、こうした理由を考えることは楽しいのではないだろうか?
(私は好きだ)
設定ファンの方にひとつだけ、報告しておく。
今のところ、設定に訂正しなければならない大きな矛盾はない。
安心して、設定を推理し、深めてみて欲しい。
隠されている設定も、時間がたてば公開出来るのではないかと思う。
ただし、これは私の一存では出来ないので、ご了承を。
以下は、私が外伝スタッフとして参加して感じた「SEED」の設定に関する感想です。
あくまで個人的な感想なので、その点、誤解ないように。
・その1 現在の状況
「SEED」が「ファーストガンダム」と違うのは、作品を取り巻く環境です。
平たく言えば、「昔と今は違う」という点。
視聴者の一部は、昔より「リアリティ」という言葉に敏感です。
大人も視聴するようになったことで、科学設定に詳しい人も多いですし、
それらの情報を簡単に共有できるネット環境も充実してます。
昔なら、百人中一人しか気づかなかった事柄でも、
現在は、半数の五十人がその状況を瞬時に共有できる環境があるのです。
そうした視聴者をお客さんとする場合、
かなり気を遣うことになります。
「いい加減にごまかす」ことは出来ません。
(ファーストの時代なら、説明なんて必要なかった。
実際、ファーストの科学設定のほとんどが後付だ。
若い視聴者からは「ファーストを見習って欲しい」との要望もあるが、
それならば放送終了から五年はまってもらわないと)
時代の要求もあり、「SEED」は、ほとんどの事柄に「説明」を用意しています。
ただし、それらは表に出ることはあまりありません。
その理由は、その2で。
・その2 進化する世界
「SEED」では、テレビシリーズには続編が作られ、映画も予定されています。
そうした世界観では、常に新たな設定が必要となります。
新たな設定は、ドラマが要求するものであり、世界観より大切なものです。
(私はそう思う。
世界観にがんじがらめになって、キャラがうごけないのでは本末転倒だ。
もちろん、世界観を全否定してもいけない)
ここで、「説明」を明らかにしておかなかったことが生きてきます。
「説明」の一部を修正することで、新たな世界観に対応させることも可能になります。
※細部修正で対応できないような新設定は、拒否されるべきだ。
それはまったく別の世界観となってしまう。
細部修正レベルなら、最初から設定を公開しておいて、
あとから「訂正」してもよさそうだが、
それも現実には許されない。
きっと読者の猛批判を浴びるだろう。
これって日本人特有なのかな?
「スタートレック」の設定とか見ると、かなり変更されてる。
だがそれで面白くなるなら、トレッキーは批判しないようだ。
(私がアメリカで直に見てきたわけではないので確証はない。
本当は批判している人も多いのかもしれない)
・その3(余談) 外伝
今にして思うと、外伝でそうした「説明」設定をかなり明らかにしてしまったのは、
本編に縛りを加えることになったかもしれない。
そのつどオープンにする許可を取っていたものの、微妙な所だ。
もちろん、外伝でオープンにしたことで、「SEED」の世界観をより伝えることが出来た功績もあると思う。
このあたり、微妙なバランスの問題なので、なんとも言えない所だ。
・その4 科学の発達
もう1つの問題が、現実の科学技術の発達だ。
よく言われる話だが「十分に発達した科学は魔法と区別が付かない」というアレだ。
「SEED」の仕事に係わって、たまに耳にしたのは、
「科学設定が間違ってる」という批判だ。
だがそうした批判の中には、明らかな古い科学盲信に縛られている人が多いのも事実だ。
前にこのブログでも書いたが、宇宙服無しで宇宙空間に出る話なんかもそれに含まれるだろう。
今思い出したが、アメノミハシラを最初に出したとき、「軌道エレベーターなんて、リアリティがなさすぎる」と批判の手紙を受け取った。
※この時、手紙をくれた人は、2ちゃんの書き込みを読んで「これは抗議すべきだ」と思ったらしい。トホホ。せめて自分で調べてから批判してくれ。
すこしでも科学に興味を持っている人間なら軌道エレベーターの方が、
モビルスーツより、ずっとリアリティがあるモノだって分かると思います。
上記した例はわかりやすいが、
これ以外でも、現実の科学をそのまま取り入れると、
まったく視聴者に理解出来ない設定になる可能性がある。
量子物理学を理解出来ないと分からない作品なんて、うれるハズがない。
そこで、とれる方法は2つ。
あえて科学的事実を無視して、ウソをつくか、
科学的設定に忠実だが、説明は隠しておくか。
「SEED」では、この両者が使い分けられている。
以下つづく
長らくブログが放置状態となり申し訳ありません。
いろいろ心配するメールももらいました。
放置の理由は、単純でして、サーバの引っ越しに失敗しました。
新しいサーバでは、ブログがうまく機能しなかった。
悪戦苦闘した末に、もとのサーバに戻しました。
やれやれ。
放置していた間に、いろいろ単行本が出ました。
そしてガンダムエースでの「デルタアストレイ」も開始。
1話は、どうでしたでしょうか?
2話では、いよいよ「スターゲイザー」と連動します。
おそらく、だれもがビックリするぐらい連動してますよ。
(詳しくは公式ホームページの予告を参照してください)
あと、新メカもぽろぽろ出ます。
今回、「デルタ」ではメカデザイナーにかなり恵まれてます。
第一線で活躍している方が、多数参加してくれてます。
●デルタアストレイ→大河原邦男先生!
言わずとしれたメカデザイナーの神様。
今までにない新しい「異文化」ガンダム誕生!
●マーズジャケット→阿久津潤一氏
アストレイと言えばこの人。
最近では、旧作品メカの模型用リファインでもセンスが光る。
●ガードシェル→神宮司訓之氏
SEEDでは、作中に登場するマーク類を担当してますが、本作はメカでも初参加!
新メカは、1話でその存在を臭わせた「モビルアーマー」を担当してくれました。
「トライガン」や「ゼーガペイン」でも発揮されているメカセンスが炸裂!
私は「カオシックルーン」でもお世話になってます。
●謎のバクゥ→藤岡建機氏
新メカ。デザインは見てのお楽しみ。
●アキダリア→町田能彦氏
アストレイやMSVではおなじみ。
最近では「デモンベイン」のメカデザインでも活躍。
コミックも描けるデザイナー。(コミックの新作があるらしいよ、しかもSEED。期待して)
全員が、「アストレイ」のためだけに参加してくれてる訳ではなく
SEEDやスターゲイザーも含めたコズミック・イラへの参加です。
ですが、これだけのメカデザイナーのメカを駆使しして作品が作られていくのは事実。
なかなか壮観です。