単行本

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作家という仕事はバクチと同じだ。 サラリーマンには、月給がある。 その収入はボーナスなど成果によって変動するものもあるだろうが、 一定水準を下回ることは、ほとんどないだろう。 (最低賃金が都道府県によって決められている) アルバイトは、時給など最初に決められた金額を 働いた分だけもらえる。 だが、作家は違う。 作家という仕事はバクチと同じだ。 安定してる部分には、原稿料というモノがある。 これはアルバイトに近く、遣った分だけお金になる。 (1ページいくらとか) しかし、それだけで生活できるかというと、かなり厳しい。 作家が生活するためには、印税はかかせない。 これは、漫画家もアニメのシナリオも一緒。 当然、コミックのシナリオだって同じだ。 なので、「単行本にならない」という仕事はかなりの痛手であり、 生活に直接響く。 連載はある意味お試し期間であり、この間に人気が取れないと、単行本はなし。 私は、6月を中心に多数の「Dアストレイ」の単行本を予定しており、 応援してくれたファンには、本当に感謝感激である。 もうひとつ、アストレイでは、スタッフにも恵まれている。 上記したように「人気」というのは単行本化にかかせない要因だが、 その「人気」をクリアしていても単行本にならないことがあるからだ。 大抵、スタッフ(もっとはっきり言うと漫画家さん)に問題がある。 私も「人気」あるのに単行本化されない作品をいくつか抱えている。 ひとつは、K談社の作品で、これは漫画家さんの原稿修正待ちだ。 もうひとつはK川書店で、こちらは連載が最終回の直前で停止している。 しかし、私(とシナリオスタッフ)の作業は、最終回まで納品を終えている。 あとは漫画家さんが描いてくれさえすれば、単行本化は間違いないところだ。 読者も、それを待っている。 その作家さんが作品を描けない理由は聞いたが、 私に言わせれば理由になっていない。 (作品とは、関係ない理由だ) 読者が待っている作品があるなら、それを描く義務がある。 同時に、スタッフや、版権元への責任もあるハズだ。 私も連載再開、完結、そして単行本化を心待ちにしている。

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このページは、千葉智宏が2006年6月 7日 15:02に書いたブログ記事です。

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