少年エース「R」6話

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いきなり「海鮮ジョンゴル鍋」ですよ。 もちろん、シナリオにはありません。 戸田さんのアイデアです。 もうこのころになると、戸田流のノリが、私にとって快感だったので、スルーしました。読者も、同じように喜んでいてくれることを願いつつ。 まさか、引いてませんでしたよね? ※ちなみに、この鍋については、 ちゃんとサンライズに確認して了承とってます。 さすがに食物資源のとぼしいプラントで「海鮮」なので。 この話の基本は、「名所めぐり」だ。 外伝であるアストレイシリーズは、なるべく本編に登場した名所をめぐるようにしていた。 そうすることで、世界観が共通であることが明確になりやすい。 今回は、「本当の名所」だが、「事件があった場所」なども、名所として考えていいだろう。 そう考えると、ときた版でキラを助ける所は、究極の名所と言える。 今回は、ナチュラルのロウたちが、 プラントの中に入るというウルトラCな名所巡りだ。 もともと、「エヴィデンス01は、プラント内では、観光地になっている」。 というサンライズから聞いた設定を描くために書いたシナリオだ。 シナリオ段階では、01の周りにおみやげモノ屋の屋台などが出ている風に書いたが(それが戸田風かと思ってそうした)、戸田先生に否定されてなくなってしまった。 まだ、このころは戸田流がよく分かってなかったという一例だ。 ファーストコーディネイターのジョージ・グレンを崇拝する「GG友の会」は、プロットでは、宗教団体として描かれていた。 だが、作品に宗教を持ち込まないというガンダムの基本方針があり、 「友の会」に落ち着くこととなった。 それにしても戸田先生の描かれたモンドのデザインには、びっくりした。 頭にGGと入れ墨している。 かなりのインパクトだ。 ロウがテロリストを殴るシーンの作画は、演出として、ああなっているのだが、読者にそれが伝わるのか、微妙な所だ。 伝わってます? モビルスーツによる戦闘は、具体的に描かず、イメージシーンと、ナレーションによる処理になっている。 これも戸田先生からの要望だった。 ここでは、先に殴るシーンがあるので、後の戦闘は細かく描く必要はないという考えだ。 「GG友の会」の秘宝「GGユニット」は、 ときた版にも登場する。 デザインは、戸田先生に先行して進めてもらい、ときた版で合わせた。 次回は、大気圏突入&ゴールドとの戦い。 これは、ときた版とまったく同じ話が、はじめて出てくる実験作になる。 (1話をのぞく) ときた版と比較しながら、紹介したいと思う。

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このページは、千葉智宏が2006年5月 2日 00:03に書いたブログ記事です。

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