いきなり「海鮮ジョンゴル鍋」ですよ。
もちろん、シナリオにはありません。
戸田さんのアイデアです。
もうこのころになると、戸田流のノリが、私にとって快感だったので、スルーしました。読者も、同じように喜んでいてくれることを願いつつ。
まさか、引いてませんでしたよね?
※ちなみに、この鍋については、
ちゃんとサンライズに確認して了承とってます。
さすがに食物資源のとぼしいプラントで「海鮮」なので。
この話の基本は、「名所めぐり」だ。
外伝であるアストレイシリーズは、なるべく本編に登場した名所をめぐるようにしていた。
そうすることで、世界観が共通であることが明確になりやすい。
今回は、「本当の名所」だが、「事件があった場所」なども、名所として考えていいだろう。
そう考えると、ときた版でキラを助ける所は、究極の名所と言える。
今回は、ナチュラルのロウたちが、
プラントの中に入るというウルトラCな名所巡りだ。
もともと、「エヴィデンス01は、プラント内では、観光地になっている」。
というサンライズから聞いた設定を描くために書いたシナリオだ。
シナリオ段階では、01の周りにおみやげモノ屋の屋台などが出ている風に書いたが(それが戸田風かと思ってそうした)、戸田先生に否定されてなくなってしまった。
まだ、このころは戸田流がよく分かってなかったという一例だ。
ファーストコーディネイターのジョージ・グレンを崇拝する「GG友の会」は、プロットでは、宗教団体として描かれていた。
だが、作品に宗教を持ち込まないというガンダムの基本方針があり、
「友の会」に落ち着くこととなった。
それにしても戸田先生の描かれたモンドのデザインには、びっくりした。
頭にGGと入れ墨している。
かなりのインパクトだ。
ロウがテロリストを殴るシーンの作画は、演出として、ああなっているのだが、読者にそれが伝わるのか、微妙な所だ。
伝わってます?
モビルスーツによる戦闘は、具体的に描かず、イメージシーンと、ナレーションによる処理になっている。
これも戸田先生からの要望だった。
ここでは、先に殴るシーンがあるので、後の戦闘は細かく描く必要はないという考えだ。
「GG友の会」の秘宝「GGユニット」は、
ときた版にも登場する。
デザインは、戸田先生に先行して進めてもらい、ときた版で合わせた。
次回は、大気圏突入&ゴールドとの戦い。
これは、ときた版とまったく同じ話が、はじめて出てくる実験作になる。
(1話をのぞく)
ときた版と比較しながら、紹介したいと思う。