アクタイオン再び登場!
人が死ぬことが少ない「アストレイ」では、同じ悪役も何度も出てくる。
結果として、悪役にもキャラが立ってくる。
冒頭で、アクタイオンが雇う傭兵。
実は、この回が初登場ではない。
時系列では後のエピソードになるのだが、
スニーカー3話で、劾を罠に掛けて、風花の操縦するブルーフレームに撃たれてしまう傭兵。それが、コイツなのだ。
民間宇宙ドック「バーナクル」とは、フジツボの意味。
単行本14、15ページは連載時にはなかった。
ゴールドフレームの腕についてガンダムエース版では、あまり触れてなかったので、ときた先生が追加してくれた。
ジャンク屋マリーンにレッドフレームを盗まれたロウ。
奪い返すためにキメラで攻撃するが、その攻撃があたった時に
「ちゃんと避けろ、キズが付くだろ!」と言う。
これが、この回で、もっともロウらしいセリフ。
取り返すために、自分で攻撃しておいて、
傷が付くと文句を言う。
このアタリから、ロウが「自分の価値観に忠実で、他人から見るとワガママともとれる」という基本スタンスが確立しはじめている。
ロウが、宇宙服もなしで、キメラからレッドフレームに乗り移るシーン。
読者から、「非科学的です。人体が破裂します」「目玉が飛び出ます」
「宇宙は寒いので凍り付きます」
などなど、いろんなクレームをもらった。
だが、実際には、人間の体は風船と違い、真空でもすぐに爆発したりしない。
ましてや、短時間なら宇宙空間は熱を伝える物質がないので、急激な温度変化もないのだ。
つまり大丈夫。
※このシーンのためにNASAの資料を調べました。
あと、ソ連の動物実験もかなり詳しい。
ただ、現実に合っているのと、読者が納得するのは別なので、
このシーンを入れるに当たっては、ときた先生とも相談した。
「まあ、『逆襲のシャア』でクエスもやってるから大丈夫でしょう」
ということでGOになったが、結局、クレームは来てしまった。
レッドフレームの手からでる新技は、この段階では名前がない。
あとあとゲームで必要になって、つけることになる。
(技のアイデアは、阿久津さんの設定画にあった)
8が「哈哈哈哈(はははは)」と笑うのは、
担当編集さんのアイデアだったと記憶している。
最後にマリーンの正体が明かされ(テレビキャラの変装)、
エリカ・シモンズが登場する。
このシーン、アストレイではじめてテレビ用のキャラが、テレビより早く登場したシーンだ。
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このブログ記事について
このページは、千葉智宏が2006年4月30日 01:22に書いたブログ記事です。
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