仕事の思い出5「海洋叙事詩メルヴェイユ」

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これも「悠久」のスタッフと組んだ作品。 メディアワークスのオンラインゲームだった。 かなり「初」がつく試みのシステムで、野心にとんだ作品でした。 なにが、野心的かというと、 登録して参加したユーザーの行動によって、 毎週発表されるストーリー(小説)が変化するシステムだった。 詳しく作業を説明すると、 各キャラ陣営ごとにユーザーが構成員として登録しており、BBSでの発言や、 戦闘などが出来るシステムだった。 私は、毎日、このユーザーの行動をチェック(1日に何千という書き込みをすべて読む)。 さらに、突発的に介入なんかもして。 ゲーム中のキャラになって、BBSに書き込みしたりする。 で、週末の大決戦(これがもっとも重要)の結果をみて、 土日でストーリーを決めて、小説を書く(月曜日に発表)。 それを毎週やっていたのだ! 今考えても、かなり無謀な企画。 作業時間がないのは、だれでも気づくと思うが、 ゲームの結果を反映させた上で、おもしろい小説を書くというのが、 至難の業。 さらにユーザー参加型で、意見を言える環境が整っていたので、 スタッフにたいする不満もダイレクトに届く。 そして、荒らし。荒らし。荒らし。 あの手この手で、荒らしてくる。 「こんなに大変になるとは思わなかった」 というのが、正直な感想でしたね。 ただ、喜んでくれている感想も、すぐに届くのはうれしかったです。 当時、毎日の戦闘と週末の大決戦について、 「管理者が操作している」という不満が一番多かったのですが、 ここにはっきり書いておきます。 一切操作してません! ただし、毎週の小説だけは、 各陣営のリーダーキャラが、均等になるように気をつけていた。 戦闘結果で一番だったキャラは出さざるを得ないが、 それ以外は、それまでの出番から判断して、登場量を調整していたのだ。 (それでも「あのキャラだけ多い」という不満の声がかなりありましたが) 小説部分について 「小説家ではなく、ライターが書いてる」という苦情もあったな〜。 すみません、文章が下手で。 「複数の人間で書いており、文体が統一されていない」という指摘も多かったのですが、これ間違ってます。 私が一人で書いてました。 しかし、今考えると、一人でやるような仕事じゃなかったな〜。 複数でやってると思われてもしかたないか。

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このページは、千葉智宏が2006年4月28日 00:13に書いたブログ記事です。

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