仕事の思い出4「デバイスレイン」

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「悠久幻想曲」のスタッフと組んで作ってゲーム。 現代を舞台にしたタクティカルRPG。 この作品の思い出は、なんといっても 世界観の根幹になる「イデア理論」を設定できたこと。 最初のオーダーは、「忍者の忍法みたいなモノをちゃんと説明できないか?」 ということだった。 そこで、前々から暖めていた理論を提出。 「一晩かかって、やっと理解しました」 という感想をもらう(笑)。 この段階で「ダメ」かと思ったのだが、 「難しいがおもしろい」ということで、なんとか採用。 しかも、スタッフががんばってくれて、 ゲーム内で理解しやすく解説してくれた。 本当、感謝。 イデア理論については、ネットで調べてみてください。 ゲームタイトルで検索すれば、けっこう引っかかるようです。 この理論には、私のSF魂のすべてが込められてます。 魔法も呪いも、不思議なものは、全部、現代科学で説明できて、 しかも人為的に再現できるというウルトラCな理論です。 最初、この理論は、イド理論と命名してました。 「禁断の惑星」の「イドの怪物」からとった名前です。 ですが、ゴロが悪く、「井戸」と勘違いされるということで、 変更しました。 本編のシナリオは、かなり膨大で、 たぶん私が手がけたモノでは、ダントツでした。 そのため、作業がかなり遅れてしまい、迷惑を掛けてしまいました。 (遅れている張本人のくせにメールでスタッフに仕事量で愚痴ったりして…… 若かったな〜。当時の関係者のみなさま、ごめんなさい) 「悠久」のスタッフは、 「キャラの見せ方」という点で、かなり高い技術を持っていて、 一緒に仕事できたのは、すごく勉強になった。 この作品は、ラジオドラマやCDドラマも出してます。 なんと、監督は声優の千葉繁さん! シナリオを書いた私は、アフレコスタジオにも顔を出したが、 そのはちゃめちゃな演出にびっくり。 なんと、アドリブで声優さんを収録室(ブース)から出させてしまったり…… (雑音が入るので、普通はありえない) 休憩時間には、マックの話で盛り上がったのを憶えてます。 (当時、千葉さんは、数十台のマックをもってた!) 続編とか出せないモノかな〜。

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このページは、千葉智宏が2006年4月27日 21:19に書いたブログ記事です。

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