今日は設定の話。
今は、SEED関連でいろいろ設定に係わらせてもらっていますが、
思い返すと、最初にガンダムで私が設定したのは、
「ZZ」のフルアーマーZZでした。
このスペックは、私が作ってます。
当時、オルフェの前の会社にいた私は学研のアニメディアの仕事をしてました。
主にムック関係の仕事が多く、「ジリオン」なんかのムックも作りました。
「ZZ」のムックは上下巻で、
放映終了直後に下巻が発売されるスケジュールで編集してました。
(そのために、最終回は、シナリオやコンテだけで作業して、
本放送時は、印刷所の校正室で放送を見て、変更点など修正しました。
余談になりますが、この部屋の電波状態が悪くて大変でした。
まあ、本来、テレビを見るための部屋じゃないので、しかたないのですが。
室内アンテナを、いろいろな方向に向けながら、
砂嵐の画面とにらめっこした記憶が残ってます)
このムックのメカページ担当だった私。
フルアーマーZZのスペックを掲載しようと、サンライズに問い合わせた所、
「まだない」という返事。
「すぐにでも欲しいのですか?」と言うと、「それじゃ、そちらで作ってください」
という話に。
今では、ほとんどありえない話ですが、当時はこんなことも珍しくなかったのです。
ファーストの設定なんて、ほとんど、テレビ内にはなく、アニメ誌で生まれたものばかりです。
私は、他の設定と見比べながら身長、体重、武装などを設定しました。
この時、肩のミサイルポッドは線画設定に「無限に発射」と書かれていたので、「弾数無限」と書いたのですが、さすがにここのみはサンライズのチェックが入り変更になりました。
それ以外、私が作ったままになってます。
これが、私のガンダム初設定の思い出です。
余談
4月11日に紹介した「プロフェッショナル 仕事の流儀」ですが、
あの演出論が、すぐれていることの見本を本日見ました。
同じNHKのお笑い番組「サラリーマンNEO」の中で
「サラリーマン 遊びの流儀」というパロディコーナーが登場。
作りは、まじめに遊びについて語っているもので、
演出は「プロフェッショナル 仕事の流儀」と同一。
(効果音やロゴも合わせていた)
スタッフがこのパロディで何をしたいのか不明ですが、
(すくなくとも笑いを狙っていない)
「遊びは、仕事にとっても大事」と、納得させられてしまう説得力がありました。
ただのパロディではなく、内容に納得させるだけの力があるのは、やはり演出の勝利ですね。