このブログでも書いたが、私はモデラーとしてこの業界へ入った。
それだけに模型誌で連載を持つということには、
他誌にはない思い入れがあった。
そこで、各連載ではドラマを楽しんでもらう以外に
模型的な楽しみも入れられるように考えていた。
たとえば1話は、ジオラマと固定ポーズキット。
2話は、ジャンクパーツによる改造
3話は、小規模スクラッチ
などだ。
だが、連載が進むにつれて、ドラマ作りとの整合性が難しくなり、やめてしまった。
今でも残念に思う。
電撃の連載1話「ビームライフル」は、発電施設の内部に潜入したブルーフレームが
戦艦並みのビームライフルで施設を破壊する話だ。
当初、狭い通路に潜入するため、片腕を外して行く。
という仕掛けを考えていたが、1話から片腕はマズイということでボツに。
2話の「ハイスピードブースター」に出てくる高速実験挺は、
ガンダムエースの3話に出てくるモノ。
劾が接触したあとに、ロウに拾われた訳だ。
3話の「コンプリート・センサー」では、
ミラージュコロイドの試作モビルアーマーと戦う。
コンプリート・センサーのデザインは、
阿久津氏が、頭部バリエーションとして描いたモノに、
後付で能力設定をした。
Bクラブのフル・ウエポンのキットには、
このパーツもおまけでついてくる。
この1〜3話は、とにかく構成に苦労した。
なぜなら、先行して発売されたレッドフレームしかキットがなかったのだ。
そのため、各話の敵は、
1話→発電施設
2話→高速艇
3話→ミラージュコロイドで敵が見えない
と、敵が姿を出さない構成になっている。
※3話では、ジンが手に入ったので、味方としてイライジャ専用ジンは登場。
ちなみに4話にも敵はなく(アストレイ同士の戦い)、5話になってやっと本格的に敵が登場することとなる。