※以下はキャラの設定製作について説明してます。
ファンの方が読むと、夢が壊れる部分があるかもしれません。
気をつけてください。
まずは、二人の主人公、ロウと劾を対比関係に作りました。
ロウは熱血。いい加減。
劾はクール。まじめ。
そこから、人間関係を広げていきます。
とりあえず本日は、
ジャンク屋チームをご説明。
基本は、やはり対比。
ロウは、「いい加減」に見える部分がありますから、
かっちりしたキャラとして、サブにお堅いコーディネイターの「リーアム」を配置。
このキャラには、作品のテーマでもある「コーディネイターとナチュラル」の関係論を展開するために「兄はナチュラル」という設定を導入しました。
外見は、まじめでまっすぐな部分を表現するため、
「やせて、髪が長く、すべてが『線』で構成されている」と指示しました。
ヒロインの「樹里」は、本伝の女性がすべて強い女性のように見えたので、
真逆の「心配性のネガティブキャラ」としました。
物語には、「すべてを知ってる役」がいると便利です。
そこで「プロフェッサー」を作りました。
このキャラは、「知ってるけど言わない」部分があった方が、より便利なので、
謎キャラ部分を持たせてます。
本伝で艦長が女性という部分が「SEED」らしさだと思った私は、
こちらのリーダー(らしき)プロフェッサーも女性としました。
ジャンク屋チームの最後のひとり疑似人格コンピュータの「8」は、
ジャンク屋というキーワードを明確化するためのキャラです。
ガンダムという作品は、通常モビルスーツに乗ってしまうと、
会話しにくくなるのですが、こいつがいれば、
同じコクピット内で会話も出来るので便利です。
ちなみに、8は、もっとも漫画という媒体を意識したキャラで、
「音声で喋らず、画面に文字を表示する」というのは、
漫画でなくては成立しません。
8のデザインは、デザイナーの植田さんも「どうしていいか分からない」というので、私がラフを描きました。
モチーフは数字の「8」です。なので、左右の真ん中に凹みがあります。
8は、ほとんど私のラフのままのデザインです。
※8の元ネタは、ぬえ森田さんのキャラ案にあった戦術用AIです。
結局、本伝の骨子が見えた段階で、人工知能が明確に存在しているようには
見えなかったので、8の出生には謎を作ることにしました。
(この謎には、答えがあり、すでに作品の中でヒントを出してます)
蛇足。
「アストレイ」がプラモーションでアニメ化された時、
監督は、8のデザインに「このままでよいのか?」とすごく悩まれてました。
「だってマスコットだろ?」と言われるまで、そんな風に考えたことなかったですが。
なにせ、ただの箱ですからね〜。
ちなみにアニメでは、音声で喋ってます。
蛇足2
初期のキャラ設定だと、内部構造がブラックボックスである8に対して、
プロフェッサーが解剖しようと、チャンスを伺っている。
というのが、あったのですが、結局一度も出す機会はなかったですね。
次回は、傭兵チームについてです。
その次は敵かな?