アストレイの話は少しお休みします。
あまりつづけると、私が飽きてくるので。
3月8日のメモにある「私の修業時代」について。
前記したとおり、オルフェを立ち上げる前は、
別の会社におりました。
そこは、オルフェのように作品を作ることはすくない、
基本的に「編プロ(編集業務のプロダクション)」と呼ばれるような会社でした。
私の仕事も、当時は、雑誌の記事がメインです。
当時、小さい仕事をいくつもの会社から受けていたので、とても大変でした。
なにが、大変かというと、会社がごとに流儀(やり方)が違うのです。
出版社に入社した人なら、その会社の流儀(やり方)をひとつだけ覚えればよいのでしょうが、外部の人間である私は、取引相手に合わせる必要があります。
これがもう大変で。
原稿の赤入れから、入稿の仕方まで、ぜんぜん違うのですよ。
しかし、「私のやり方はこうだ」なんて、言える立場にありませんから、
ひたすら覚えました。
ここで、業界を目指す人にひとつアドバイスを。
業界に入るための勉強をさせてくれる専門学校がありますよね。
もし学校に行った方が、業界に入ってから、役に立つだろうと思っている人がいるなら、一言注意しておきます。
私は「まったく役に立たない」と、思ってます。
前記したように、「やり方」は千差万別なのです。
ところが、専門学校を出た人は、「学校ではこう教わりました」と、
言いはってなかなか仕事を覚えてくれないことがあるのです。
新人を教えていて、そんな経験を何度もしました。
たしかに高い授業料と時間を費やして、覚えたことですから、
否定されたくないのは理解出来ますが、
そこで意地になっても、デメリットしかありません。
結局、前の会社やオルフェでも、専門学校から採用した人はいましたが、
「使える人」も「長続きする人」もいなかったとだけ、記しておきます。
あと、専門学校の生徒をとると、毎年、「今年もお願いします」と
あいさつに来られるのも、うざったいです。
アニメのテレカをお礼に送られてもな〜。