キャラの名前の由来をご紹介。
私の作るキャラの名前には、かならず意味がある。
それを紹介していこうと思う。
まずは、ジャンク屋のロウ・ギュール。
ロウは、実際に人の名前として存在している。
この綴りが「LOVE」と一文字違いなのが、おもしろいと思い、
いずれ作品で使おうとストックしておいた名前だ。
(物語では、孤児院の担当が『ラブ』という名前の「V」部分を二度書きしてしまったという設定にしている)
ギュールは、古代イタリア語の赤(Gulese)から。
なぜ赤かと言えば、レッドフレームに乗っているから。
(言わなくても分かりますね)
私は、この当時、イタリアにどっぷりはまっていた。
ちなみにジャンク屋組合は、ルネッサンス期のイタリアの職業組合(ギルド)をモデルにしている。
もう一人の主人公、叢雲劾。
劾については、サンライズから、「日本名」で「カタカナ表記で英名にも見える名」という注文があった。
これがなかなか難しい。
とりあえず「ガイ」を提案したが、
「某勇者王と同じ名なので、好ましくない」
ということになった。
とりあえず「ガイ(仮)」という名前で作業を進めながら、再び頭を悩ませる日々を送った。
そんなある日、事件が起こる。
新宿のある模型店に買い物にいった私は、バンダイの小売店向け資料が店に張り出されているのを見た。
そこには、テレビに先駆けて展開する外伝「アストレイ」が紹介されていた。
そして、その資料には傭兵部隊のリーダー「ガイ」の名前がはっきり書かれていたのだ!
「(仮)が取れてる!」
私は、すぐにサンライズに連絡をとった。
結局、私がなかなか新しい名前を決めなかったために起きたミスだった。
しかし、ミスとはいえすでに発表されたモノを変更するのもおかしいので、「ガイ」で行くことになった。
ただし、某勇者王とは違う漢字を使用することになった。
そして「劾」とした。
名字の「叢雲」は、「日本名にするなら、自然現象の名前がよい」という発想からだ。
※ちなみに「風花」も同じ法則に則っている。
劾の場合、ブルーフレームに乗っているので、「青い空」に関係ある名前にした。
「叢雲」の詳しい意味は、自分で調べてみてほしい。
おそらく出生の秘密から考えて、親が付けた名前ではない。
この名前は、劾自身か、かなり近い位置にいた人間が付けたものと思われる。
その人は、劾が一人では生きていけないことを知っていたのでしょうね。