愛の深さ〜ダメな人の見極め

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業界に入りたいと思っている人は、こんな人ではダメです。 何人もの新入社員を見てきて、 「こいつはダメだ」 と最初から分かる人がいます。 それは、どんな人なのか? そのことについて書きたいと思います。 これは比較的簡単に見分けが付きます。 いろんな話をしてみて、 批判的なヤツ、 ダメな部分しか指摘できないヤツ。 こんな人は、採用しても、まったく生き残れません。 考えてみれば、簡単なことなのですが、 先にも書いたとおり、この業界で仕事をするということは、 趣味ではやっていてないほど、その分野が好きでなくてはいけません。 好きな物に対して、批判ばかりしている人間なんていないでしょう。 (いるかもしれませんが、そのレベルでは真に好きとは言えないですし、 仕事にならないということです) これは、悪い点に目をつぶれと言ってるのではありません。 本当に好きな人とは、悪い点も含めて、それを愛しているのです。 この深い愛があれば、イヤな仕事が来ても、その中から楽しみが見つけられます。 そういう人だけが、業界で生き残れるのです。 私は、そう思ってます。 もちろん、例外もいます。 例えばこんな人がいました。 その新入社員は、「映画紹介」の仕事がしたくて会社に入ってきました。 彼は、映画会社への資料集めにも率先して出かけます。 「こいつは物になる」と最初は思いましたが、 結果的に、彼はダメでした。 なぜなら、彼は「映画が好き」なのであって「映画紹介が好き」ではなかったのです。 ですから、映画会社に出かけ、資料を集めは率先しても、 紹介文の書き方など、勉強する気はまったくありませんでした。 彼は、一ヶ月で会社をやめることになりました。 この話には後日談があって、 退社した後も、彼は会社の名前を使って映画会社のまわり 資料をもらったり、試写会に出かけたりしていたようです。 ここまで行くと、「業界人として」というより 人間として「ダメ」と言わざるを得ないでしょう。

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このページは、千葉智宏が2006年3月 7日 01:35に書いたブログ記事です。

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