夏元先生と私

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ガンダムエースでは「アストレイ」の連載の前後に 夏元先生と組んで作品を発表してます。 「ガンダム戦記」 「宇宙、閃光の果てに…」 「ガンダムレガシー」 以上の三作品です。 最初の「戦記」は、ゲームが原作ですが、 実は私はゲームの方にはノータッチでした。 (もともとストーリーがほとんどないシステムだったので) これをコミック化するというので、 私に声がかかりました。 企画では、連載は3回で、単行本化する時に3話書き足す、 というような話だったと思います。 ですが、1話を掲載した時点で、とても高い人気を獲得し そのまま長期連載となりました。 この作品、キャラはいましたが、物語がなかったため、 コミック用に比較的自由に設定を作ることが出来ました。 最初、私は「ルパン三世」や「スパイ大作戦」、「冒険野郎マクガイバー」 のような作品を考えてました。 毎回、不可能と思える任務を華麗にクリアしていく部隊の話。 そのため、主人公は人殺しを「良し」としない性格にしました。 ※殺しは「華麗な作戦」としては「ランクが低い」からです。 しかし、物語は生き物です。 物語は、だんだんハードになっていき、本格的戦記物の様相を呈してきました。 ※これは、夏元先生の影響も大きい。 そうなってくると、主人公の「人を殺さない兵士」は、完全な ネックとなりました。 この矛盾をどのように物語で消化するか? それが、自然と本作のテーマへと変わりました。 蛇足 ゲームに物語がないため、小説版も、独自の展開をしています。 (これも、私はノータッチ) ぜひ、一読ください。キャラの性格も大きく違うため、 びっくりすること請け合いですよ。 やがて、「戦記」は、新作ゲームのコミックに切り替わることになりました。 「宇宙、閃光の果てに…」です。 このゲームでは、私はシナリオも書いております。 最初から夏元先生によるコミックがきまっていたので、 それも織り込んでゲームも作ってあります。 主人公のフォルドは、ゲーム感覚で戦争にのぞみます。 当初、読者のフォルドに対する反応は、最悪でした。 が、 それは計算済みです。 この主人公は、ある事件をきっかけに生まれ変わります。 その時、それまでの読者の反発が、 そっくり好意に変わるように計算して作ったキャラだったのです。 これは、(自己採点ですが)かなりうまくいったように思います。 本作も好評を得て、外伝「if」まで描かれることになりました。 こちらは、ゲームの中の別ルートを描いた作品です。 蛇足 本作の小説は、新人の方が担当してくれました。 私は、監修という立場で参加し、 小説版はコミック版と同じストーリーになってます。 主人公の変化という心理描写部分では、コミックより上の仕上がりかもしれません。 つづけて「レガシー」の連載が始まります。 この作品は夏元先生とオルフェが組んだ作品では、唯一ゲームが原作になってません。 この作品から、シナリオは中村が担当しています。 時代も一年戦争に限ることなく、展開。 (現在、未完結状態) 第一話のユウの物語(一年戦争から逆襲のシャアまで)は、 ずっとやりたかった物語だったので、かなり満足しております。 ※前記したとおり「戦慄のブルー」は不完全燃焼だったので。 次回は、いよいよ「アストレイ」について

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このページは、千葉智宏が2006年2月28日 01:09に書いたブログ記事です。

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