その後の私。
最初の会社は、徐々に人を増やしていって、
(減りもしました。社長と私が面接を担当していたので、
この時に「業界ではやっていけない人」の見極めが、かなり出来るようになった)
黒田も入社。(モデラーさんの紹介。ほぼ私と同じ経路ですね)
倉田は、大分遅れてから、社員募集(たしかアルバイトニュースだったと思う)で応募してきて入社。
当時、私たちの仕事は、出版関係がメインでした。
特にゲームの攻略本が多くて、一ヶ月に4冊とか作ってました。
(1冊に一週間しかかけられない……無茶です)
バンダイ出版がメインの取り引き相手で、
最初に出た「ポケットザウルス」と「Zガンダム」以外は、すべてこの時の会社と、オルフェで編集しました。
会社は十人も満たない人数でしたが、
なぜか給与が年功序列でした。
(実際に稼いでいる額は、真逆に近い)
「ここに居たら、一生搾取される!」ということで、
私と黒田と倉田で、退社。
当時ゲーム関係の仕事で知り合った長井を加え、有限会社スタジオオルフェを設立しました。
「オルフェ」の意味は、「地獄を見てきた男」という意味です。
(もうひとつ、「女に未練があって、振り返っちゃう」というお茶目な所もあります)
前の会社にいた時に、出版以外にゲームのシナリオの仕事もポロポロ依頼されるようになっていました。
当時、アニメ製作会社の「AIC」はゲームも作っていて、
その関係で、アニメのシナリオも依頼されるようになったのです。
これが、発展していって今のオルフェの事業がある訳です。
蛇足
当時、私と黒田で、「アルフィー」が主題歌を歌い、スクリーミング・マッド・ジョージがラスボスをデザインしたゲームのシナリオも担当しました。
このゲームは「売り」となるマッド・ジョージのモンスターが、ラスボスのため、宣伝で最初からラスボスが公開された、希有な作品です。
蛇足2
倉田とは某水兵服美少女戦士のゲームのシナリオも書きました。
現場で仕切っていた人が、好きかってやった後に「これではダメなので、版権が通るように修正して」と依頼されました。
これだけでも、かなり面倒な仕事なのですが、この仕事には、さらに後日談があって、仕切の人がまた好きかってやってしまい、私と倉田のシナリオを無視して進めてしまいます。
当然、版権元のチェックを通らず、仕事として舞い戻ってきます。
この時には、納期が近づいていた上に、止め絵がアップしており、
パズルを組むようにストーリーを修正したのを覚えてます。