台割(全体の構成を決める資料)の段階で30ページ近い「あまりページ」があり、
その部分については、模型の写真を使うことも出来ましたが、
今回は、すべて書下ろしで埋めてます。
そのため、連載時やムック総集編にあった模型の写真が、ほとんどなくなってます。
このようにしたのは、ムックの4巻が比較的出たばかりだったため、
本としての目的意識を変えたい。というのがありました。
今回はビジュアルより、小説としての本作りを目指した訳です。
ただし30ページあっても、各話を改稿したことで、
ほとんどのページが「溶けて」「消えて」ます。
大きく「書き下ろし」感がある所としては以下のとおりです。
1シーズン プロローグ
ムック4巻のインターミッション03に追加する形で改稿。
作品のプロローグ。グラーベの過去が語られます。
(ムック4巻で1シーズンと2シーズンがつながりましたが、
今回の本ではそれを踏まえて、冒頭から2シーズンの主役である
グラーベが出てきます)
1シーズン エピローグ
完全な新作。2シーズンへの橋渡し。
2シーズン プロローグ
11話を改稿。
11話は2シーズンのプロローグ(プレ版)でしたが、通常話数に数えてました。
さらに改稿し、本来のプロローグの扱いに戻しました。
11話
12話を改稿。後日談追加してます。
ヒクサーに振り回されるグラーベ。でこぼこコンビですね。
12話
13話を改稿。後日談追加してます。
ある人物のスカウトの可能性について語ってます。
この段階でだれもしらない人物について、グラーベは知ってます。
15話
ムック3巻のインターミッション01を改稿。
ヒクサーの単独ミッションが語られます。
さらに全体の大きな物語として重要なシーンを描いてます。
本編の秘密にも、少し触れてます。
インターバル
新作。下巻へのインターバルとして、そして上巻の締めの話。
こちらも、本編の秘密に少し触れてます。
今回、プルトーネの惨劇の裏(意図)と、リボンズとビサイドの二人がなにをやったのかが、はっきりするように心がけてます。
連載中は、ビサイドの存在を隠して、「リボンズなのか?」と思わせる仕掛けを打っていたのですが、今回は解消してます。
(そのために連載中はリボンズが出てきても、名前をわざと出さなかった)
明日は、下巻について書きます。