業界で働く: 2006年8月アーカイブ

「北斗の拳」

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古い話で申し訳ないのだが、 2月22日放送の「トリビアの泉」を最近見ていたら…… (仕事が忙しく、暇を見て、ため込んだテレビを見ている) 「北斗の拳」のケンシロウのトリビアがあった。 実は、あのネタ元になったムック本、私が編集に携わってます。 ケンシロウのデータも私が作りました。 懐かしいな〜。 あのページ、1度作ったデータを編集の堀江さんにボツにされたの憶えてる。 最初に出したのは、ごく普通のデータだった。 それを「もっと面白くしろ」と言われた。 データ類の数字についても、プロレスの本を渡されて、 「これを参考に、もっと過激に変えろ」と言われた。 まだ駆け出しだった私にとって、とっても勉強になる仕事でした。 その他、ケンシロウのワザのデータ集を作っていて、 全部のワザをリストアップしたら、 同じ秘孔を突いてるのに、別のワザになってるモノを発見してしまい、 堀江さんに「どうしましょうか?」と聞いたら、 「それは、きっと突く深さが違うんだよ」 とさらりと説明されたのを憶えてる。 この本が私が作った「設定」の最初かもしれない。 昔から、資料をまとめたり、理屈つけたりするのが好きだったので、 そんな仕事が出来て、とてもうれしかったのを憶えてる。 原哲夫先生と、武論尊先生にも電話でインタビューしたな〜。 緊張したっけ。 ちなみに、ムック本が大きなサイズなのは、 原哲夫が、「単行本のような小さなサイズではなく、 原画をそのままの大きさで見て欲しい」という希望からだった。 ただ、書店で邪魔者扱いされてたな〜。 ジャンプ編集部に行ってみて、衝撃だったのは、 翌週の月曜日に出るジャンプが木曜日にはゴミ箱に捨てられてること! (流用ページを切り抜かれたものです) いや〜、拾いたかった。 あと、徹夜で仕事して、始発の地下鉄で帰ろうとしたら、 「そんな貧乏臭いことするな」と、タクシーを呼ばれたこともあった。 ちなみに、この時私が所属していたのは「アトリエよしいけ」という所だった (のちに無責任艦長シリーズを書く吉岡さんもいた)が、 奥付では「アトリエそれいけ」になってます。 誤植です(笑)。

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